サイトアイコン 進学塾PHASE 稲毛 / 小仲台

面接の練習で疲弊してはいけない

(2019年12月の記事です)

 

 

集団面接の場で…

「前の人と同じ内容を答えてはいけない」

「臨機応変に 自分なりの意見を言わなければいけない」

「数秒でも 考え込んではいけない」

 

多くの中3生が面接試験に対して持っているイメージです。

12月中旬、中学校では放課後に入試へ向けた面接練習が実施されています。

練習を終えて塾へ来る生徒の口から出る言葉は…

「ボロボロに否定された」

「考えが甘いと言われた」

「準備が足りないと言われた」

 

などなど、相当に厳しい言葉を浴びせられているようです。

褒められた!評価してもらった!という声は全く聞きません。

 

この生徒は面接でもしっかり話せるだろうな…

と思っている生徒でも、叩きのめされて半泣きで塾に来る…ということがありました。

 

甚だ疑問なのですが、なぜそこまで厳しくする必要があるのでしょう?

 

今年、報告を受けた実例です。

第一志望は公立、第二志望は家から近い私立を受験予定。

中学校で行われた面接練習は、第二志望の私立を想定してのものです。

その私立高校は、入試の時点で学力別にコース分けされており、

特進・進学・総合の3コース。

内申点で、どのコースを受験できるかは事前に決まっています。

特進コースや進学コースを受験しようと思っても、内申点が足りなければ受験できません。

うちの生徒は内申点の基準を満たしている進学コースを受験するのですが、面接練習で先生から出た質問が…

「特進・進学・総合の違いを述べよ」

 

「?????」

さすがに困惑したのでしょう。

大学進学の実績や授業科目など、苦し紛れに答えたそうですが…

「そんなんじゃダメだ」

「研究が足りない」

「カリキュラムを把握していない」

と、完全に否定されたそうです。

 

高校全体の指導理念や学習への取り組みを聞くならわかりますが、「進学コース」を受験する生徒に対して、他コースとの違いを答えさせる…というのはあまりにも非現実的だと思います。

 

この面接練習が、第一志望の公立高校対策というのなら、多少突っ込んだ厳しめな質問になるのもわかります。

でもその生徒にとって、私立は謂わば「滑り止め」です。

滑り止めの高校に関して、しかも自分が受験しないコースのことまで細かく調べている生徒はほとんどいないでしょう。

 

敢えて答えにくい、返答に窮するような質問で、しかも本番の入試で問われることはまずないような内容をなぜ聞いてくるのか。

面接練習を担当する先生の意図が全く見えません。

これは今に始まったことではなく…

「もう、嫌がらせ?」と思えるレベルの指導・指摘が、毎年繰り返されています。

 

ここで中3生の皆さんへお伝えしたいのは…

所詮、練習です。

面接官も高校の先生じゃありません。

どんなに厳しいことを言われても、あり得ない質問をされても、気にすることはないのです。

入試本番とはほとんど関係ない!と割り切ることです。

 

本当に腹が立って我慢できない時、不安な気持ちに押し潰されそうな時は、塾の先生に吐き出せばいいと思います。

あなたが納得するように、より的確で客観的な評価をしてくれるはずです。

モバイルバージョンを終了