アメリカでは、高校生は文理選択をしません!
「えっ…マジ?」
「じゃあ、いつ文系・理系に分かれるの?」
「国・英・社」を中心とするのが文系
「数・英・理」を中心とするのが理系
我々にとっては常識ですが…
そもそもアメリカには文系・理系という分け方が存在しません。
大学2年生の終了時に3年生以降の専門を決めるため、大学2年生までは幅広く、様々な教科を学習します。
これ日本とは大違い。
日本では高校2年生から文系・理系に分かれるのが当たり前。
アメリカに比べると、日本は「学ぶ教科を絞るのが早すぎる」と言えます。
そこで今回は高校受験を終えたばかりの中3生や文理選択に悩んでいる高校生にのために、将来の文理選択について考えていきたいと思います。
中高一貫校の生徒など、中学生のうちから大学受験を意識している生徒にとっても参考になる内容です。
学びたい学問があるか?
日本では高校1年生の秋にはもう文系・理系を選択しなければなりません。
この段階で「英語を極めよう!」「化学者になりたい!」「いや経営学でしょ!」のように、特定の学問分野に進みたいという強い意思があるならば、迷わずその道に進むべきです。
多少の困難があったとしても「勉強したい!」という熱意があれば、壁は乗り越えられます。
でも15~16歳だとそこまでの意思や希望は持ってなくて、ただ漠然と
「とりあえず大学に行ければいいや」
「どうせ行くなら有名大学に…」
「早慶はキツくてもMARCHぐらいなら行けんじゃん!」
と安易に考えているのが普通でしょう。
「何が得意?」
「何が好き?」
「将来何を勉強したい?」
と聞いても、
「ハッキリ言って、よくわかんない!」
だいたいそんな感じだと思います。
じゃあ文理選択どうするの?
数学が「好き」か?
数学が「得意か?」ではありません。
テストで何点取れるとか、通知表の評価が3とか4とか、そういうことではなくて…
純粋に数学という教科が「好き」か?
ここが大きな分かれ目になります。
私の経験談になりますが…
私の母校は理系の生徒が8割、文系の生徒が2割。
周りを見渡せば、ほとんど理系!というとても偏った高校でした。
私はどちらかと言うと数学は好きだったんですが、周りの理系の生徒と比べると明らかに飲み込みが遅い!
ひとつの単元を理解するのに、理系の生徒の3倍以上時間がかかるわけです。
「大学への数学」をニコニコしながら解いている生徒には足下にも及びません。
高校1年生で早くも限界を思い知らされ、数学が好きだったにもかかわらず、文系を選択することとなりました。
今となっては、とても後悔しています。
あの時、少しぐらい時間がかかっても、じっくり数学を勉強していれば…
数Ⅲを教えられる講師になれたのに…
「数学なんて見るのもイヤ!」とか「何やってるか、もはやワケわからん!」という状態なら文系に進めばいいと思いますが、「数学、別にそこまで嫌いじゃないよ。」と言うのなら、私は激しく理系をオススメします。
職業選択に 影響します
「将来どんな職業に就きたいか?」
文理選択もハッキリ決まってないのに、職業なんてイメージできない!と言われそうですが…
これからの世の中は明らかに理系に有利です!
小学校の授業にプログラミングが取り入れられたり、AIに取って代わられる職業が続出する…そんな時代です。
理系のセンス、理系の適性がないと、生き残るのが厳しい時代になっていくと思われます。
再びアメリカの話に戻りますが、経済学や経営学はアメリカではサイエンスに近い領域に位置付けられています。
金融関係の職種に就くなら、数学の知識は必須!ということです。
文系学生の主な進路であった営業職は今後AIの進化によって徐々に重要性が落ちていくと思われます。
「安定した収入を確保できるか?」という観点では文系に進むことはとてもリスクが高いように思います。
「迷ったら理系」
「どちらでもいいなら理系」
最初に理系を選択しないと、もう一生理系に進めなくなるからです。