「学費が払えないから退学…」
と考える前に、
「まず、大学に相談しよう!」
学費に困っていた経験談
元・貧乏学生の、私の話をちょっと聞いてください。
どれだけ貧乏だったか?と言うと…
私は高校・大学と7年間、日本育英会(現:日本学生支援機構)から奨学金を借りてました。
総額…300万円!
学費だけなら奨学金で何とかなりますが、そこはやっぱり…
「遊ぶ金」も欲しいわけですよ!
で、週に4日も5日も、塾講師のバイト。
無事に4年で卒業できましたが、その瞬間300万円の返済義務が生じまして…
17年かかって、やっと完済。
お金持ちの家に生まれたわけではないので、今「金がない!」「学費が払えない!」という学生の気持ち…よくわかります。
大学側の本音
真面目な人ほど、今悩んでると思います。
「期限までに学費を払えない…退学しなくちゃいけないんじゃないか…?」
いや、でもちょっと待って!
逆の立場で、大学はどう考えているでしょう?
「学費払えないんなら、辞めれば…!」なんて、コレっぽっちも思ってませんよ!
学生が一人退学すれば、それだけ授業料収入が減ります。
国立大学は非営利なので、この場合は当てはまらないかもしれませんが…
私立大学にとっては、一人でも多く、定員ピッタリの学生に在籍してもらったほうが儲かるんです。
ですから、大学側の本音としては…
「相談に乗るから、ちょっと話し合いましょう!」となるはず、絶対。
学費の延納
「延納」って言うことば、聞いたことない人もいるでしょう。
入学した時の案内には書いてあります。
ザックリ言うと…
「納入期限に、間に合わなくてもいいですよ!」って意味です。
大学の「学生課」とか「会計課」に行けば詳しく教えてくれます。
私の母校、立教大学では納入期限の一週間前までに「学費延納願」を出すと、2ヶ月後まで待ってくれます。
注意すべき点としては…
- 延納の期限は大学ごとに決められてます。自分では決められません。
- 延納の期限を守れない場合は「除籍」になるかもしれません。
- 「延滞金」がかかる場合があります。
いろいろと制約はありますが、困っているなら相談しましょう。
大学は「いつでも学生を助けよう!」と考えてくれています。
学費の分納
通常、学費の納入は年1回か、年2回。
多くの学生は春と秋、年2回で納入していると思います。
でも!!
「さらに分割して納めることもできます!」
前期に納入すべき金額を、2~3回に分けて、少しずつ払う。
すべての大学ではないですが、この「分納」を認めている大学はたくさんあります。
「全額はキツイけど、一部なら払える!」という状況なら、「分納」を相談してみては?
学費の免除・減額
学費の免除…というと、「成績優秀者に限る」とか「特待生」だけのものだと思われがちですが…
実は「経済的な理由で学費納入が困難な学生のための援助制度」があります。
親の所得証明書を提出したり、学費が納められない事情を詳しく説明したり…
手続きはやや複雑…。
でも多くは返済義務のない「給付」です、相談してみましょう。
日本学生支援機構
私も7年間、お世話になりました。
でも、学生支援機構に頼るのは、最後の最後にしてください!
これは卒業してからの話になりますが、もし返済を滞納すると、金融機関の裏情報に登録される可能性があります。
クレジットカードが作れなかったり、自動車ローンを組めなかったり、様々な不利益を被ることになります。
期限を守ってキッチリ返済していれば、何も問題ないんですけどね。
でも、就職してからのことなんて、わからないんですよ。
仕事がうまくいかなかったり、急な出費に迫られたり…
私も4~5回、学生支援機構の本部に行きました。
「返済猶予願」を出すために。
やむを得ず学生支援機構に頼るなら、相当な覚悟を持って臨んでください。
私のように「第2種 貸与奨学金」だと、利息も加算されます。
22~23歳から、いきなり借金生活のスタートです。
けっこう悲惨ですよ。
そうならないために、まずは大学に相談しましょう。