塾に寄せられるご相談の中で、最低・最悪なのが…
勉強のやり方がわかりません!
新規の面談で、まぁ何度となく言われてきたことです。
学年順位が真ん中以下の生徒に多いですね。
「うちの子、勉強のやり方がわからないようなんです。」
「はぁ~、そうですか…」
でも「やり方がわからない」というのは、実はちょっと間違いで、
実際には…
何もやっていないだけです!
勉強のやり方がわかりません
最低・最悪のご相談…
と言いながら、それでも生徒・保護者をサポートするのが塾の務め。
相談を受けた以上は、真剣に向き合うでございます。
「やり方を教えてください!」
なぜ、そんな要望が出てくるか?というと…
「やり方がわからないから、勉強ができないんだ!」
「やり方がわかれば、勉強できるようになる!」
と皆さん、とんでもない勘違いをされているからです。
失礼ながら…勉強の経験があまり豊富でない保護者の方は、だいたいこんな感じです。
塾なんだから、一発で成績が上がる、秘策のようなものを教えてくれるんだろう。
まずは「勉強のやり方だ!」と考えて、トンチンカンな質問が飛び出すわけです。
ここはひとつ、冷静に。
考え方の順序が、完全に逆です。
やる前から「やり方」がわかる、なんてことはあり得ません。
また、やってもいないのに「やり方」が身につくことも、絶対にありません。
「やり方」というのは、やり始めてから、やってから少しずつ身につけていくものです。
ゴチャゴチャ言わずに、まずやってください!
話はそれからです。
はじめの一歩
「じゃあ、何からやるの?」
ここが一番重要で、尚且つ間違える人が非常に多いポイント。
中学生で何から手を付けたらいいか、わからない…
という人は、
まず全体像を見ましょう!
全体像、つまり「高校入試の試験範囲」です!
中3生なら、もう教科書で確認できるはず。
中1~中3までの5教科の教科書を、すべて机に並べてください。
それが「高校入試の試験範囲」です。
どれだけの量を勉強しなければいけないか?
決して少ない量ではないことを、今のうちから思い知らねばなりません。
勉強のやり方を見つけるには…
5教科の教科書、すべて合わせて15冊。
目の前に積んだだけで、もうウンザリ…
そんな風になってはいけませんよ。
自分のできることから、少しずつ勉強していけばいいんです。
どの教科にも共通する勉強の基本。
それは…
たくさん問題を解くことです!
難しい理屈は後回しにして、まずは問題を解いてみる。
それで正解なら、もうそこはOKです!
解き方が思いつかないとか、間違ってしまったら、なぜできないかを考える。
- 知識がないのか
- 勘違いして覚えているのか
- ど忘れか
- 計算ミスか
できない原因はいくつもありますが…
「できない!」と自分で認識したところが、本当のスタートです。
- 解説をよく読む
- 教科書を読み直す
- 用語集、公式集で確認する
- 動画を見てみる
- 先生に質問する
解決策は、いくつもあります。
「やり方がわかりません、だからやり方を教えてください!」
なんて言わずに、くり返し、たくさんの問題を解くことです。
毎日問題を解いていけば、だんだんと自分なりの勉強スタイルが見えてくるようになります。
では、どこから解くか?
当然、中1の最初から!