令和3年度 公立高校入試の出題範囲について。
千葉県はまだ、変更などの発表はありませんが…
北海道教育委員会と埼玉県教育委員会が、実に思い切った出題範囲を出してきました!
数学に関して、
- 相似な図形
- 円周角の定理
- 三平方の定理
- 標本調査
4つの章を、出題範囲から除外するそうです。
なんと、図形がゴッソリ抜けます!
あまり想像したくはないですが、千葉県でも同じような変更があった場合…
中3の図形が丸々なくなってしまうので、その代わり「合同の証明」が超・重要単元になります!
でも証明が苦手な生徒、本当に多いんですよね。
![](https://i0.wp.com/phase-education.com/wp-content/uploads/2020/05/mask_woman.png?w=1156&ssl=1)
証明、無理ぃ~!
教室のあちこちから、叫び声が…
図形の証明は必要か?
ここで素朴な疑問。
「証明問題って、全員ができるようにならなければいけないもの?」
中2の秋になると、成績上位から下位まで、みんなして「証明…証明…」とソワソワし始めるんですが。
ハッキリ言って、学年順位が真ん中より下の生徒は、無理してやらなくていいです!
どういうことか?
高校入試では、図形の問題は大問4です。
仮に大問1から大問3まで、満点を取れば、それだけで70点。
2~3問ミスったとしても、平均点は超えます。
偏差値50前後の高校であれば、数学はだいたい、60点で合格ライン。
イヤだなぁ~と思いながら図形をやるよりは、大問3・関数の対策に時間をかけた方が賢明です。
証明問題を本気でやる必要があるのは、偏差値50以上の高校を受ける人だけ。
それ以外の人は、定期試験前に、ワークのA問題を解けば十分です。
図形の証明で覚えること
では、証明でそれほど高得点を狙わない人は、どこまでやればいいのか?
最低限、覚えなければいけないのは…
【三角形の合同条件】
【平行四辺形の性質】
コレだけです。
入試では、いきなり「合同を証明しなさい!」とはなりません。
まず穴埋め問題で、等しい辺、等しい角が問われます。
2つの図形を見比べて、対応する辺、対応する角を見つけられればOKです。
証明問題の勉強法
そしてここからは、定期試験でも入試でも、証明問題で高得点を狙う人のために。
具体的に、どのように勉強すればいいか?
ひとことで言うと…
![塾長](https://i0.wp.com/phase-education.com/wp-content/uploads/2020/05/mask_businessman.png?w=1156&ssl=1)
丸写しです!
そう、解答解説の丸写し。
コピーするかのように、一字一句、正確に写すことです。
証明問題が難しいと感じてしまう最大の原因は…
「解答欄が広すぎること」
そして、その広い広い解答欄に、
「自力で書き込まなければいけない」
と思ってしまうことで、やる気が失せるのです。
最初から、解答欄にスラスラかける人なんていません。
まずはお手本をよく見て、証明の流れを頭に叩き込むのです。
この段階で、「答えを見てはいけない」と教育されてきた人は、激しく壁にぶち当たります。
小学生の頃から先生や親に「答えを見るのはカンニング!」「答えを見るのはズル!」と言われ続け…
答えを見ることに、なんとなく罪悪感があるからなんです。
でも、ただでさえ難しい証明問題。
最初から自力で解くなんて、絶対無理です。
解答解説の丸写しから始めて、少しずつ証明のかき方に慣れていきましょう。
採点の必要性
たくさん問題を解いていくと気付くんですが…
証明問題は、別解がたくさんあります。
模範解答とピッタリ同じじゃないと、点数がもらえないか?というと、決してそんなことはありません。
合同条件がそろっていて、説明に不足がなければ、満点になります。
でも、自分一人で判断するのはちょっと危険。
問題を解くごとに、先生に採点・添削してもらうといいでしょう。
自信を持って証明問題を解けるようになるには、期間にしてだいたい1ヶ月。
三角形から正方形まで、基本問題を50問ぐらい解けば、苦手意識はなくなるはずです。