(2020年1月の記事です)
教室長の悩み…
に続き、今回は《第3章》です!
講師が集まらない
大学の学生課やアルバイト募集の掲示板を見に行くと、当たり一面ビッシリ…
「塾講師」「家庭教師」の求人票が貼ってあります。
やはりどこの塾でも講師が足りないようです。
直営の教室を展開する大手の塾では、講師採用も本部が一括で行いますので、教室側は配属される講師を待つだけです。
ところが本部と経営が切り離されているフランチャイズの塾では、教室単位で講師採用を進めなければいけません。
募集・面接・採用・研修…
そのすべてを教室長が担当することになります。
これがとんでもない負担になるんです。
個別指導塾の場合、講師の給与は1時間半で1500円。
だいたいこの辺からのスタートです。
となると3時間働いて3000円。
授業前の準備や授業後の報告書記入など、諸々やってると4時間で3000円!
になったりします。
なんとビックリ、時給1000円以下。
この条件で「塾講師をやりたい!」という学生は少数派でしょう。
開校当初から、なかなか講師が集まりません。
大学の友人や先輩後輩を紹介してくれればまだラッキーですが、そう簡単に講師不足は解消しないのです。
さらに7月や1月は大学も試験期間です。
夏期講習や入試直前期の重要な時期に、講師がいきなり休む!
なんてこともしょっちゅう。
「休むなら代わりの講師を立てろ!」と、パワハラ全開の教室長も昔はいましたが、今それをやったらSNSで拡散されて一発アウトでしょう。
マンツーマンや1:2の個別指導塾では常に講師の欠勤、講師不足の恐怖と闘い続けることになるのです。
ちなみにPHASEでは講師は雇っておりません!
塾長一人ですべてやります。
オリジナルの教材だけで毎日20人前後の生徒を教えています。
このシステムを作り上げるまでに6年かかりましたけどね…
未来が見えない
「地域で一番の塾を作ろう!」
「生徒は○○人 集めよう!」
「月次の売上 ○○万円!」
と…最初は情熱に燃えていても、教室運営が上手く行かなくなって、だんだんと理想の形から外れて行き、サッパリ個性を発揮できない…という状態に陥ることがあります。
そして…次第に精神を病んでいってしまう教室長の先生。
一番の原因はやはり給与でしょう。
長時間勤務が続いたとしても、年収1000万円以上ならモチベーションが変わるはずです。
「車買っちゃおう!」
「海外旅行に行こう!」
希望の光が、ちょっとはあります。
ところが現実は手取りの年収300万円以下で、休みもなければ貯金もできない…
毎日同じことの繰り返し。
自分自身のスキルアップもできない。
徐々にやり甲斐が薄れていき、とにかく仕事が楽しくない。
こうなると、もう教室へ行くのが辛くなります。
現状から抜け出すのは、そんなに簡単なことではないと思います。
辞めたくなる気持ちもわかります。
事実、私も辞めましたしね。
それでも「確かな知識と技術」があれば、現状打破することは可能です。
今悩んでいる教室長の先生、退職・転職を考えている先生方が全国にたくさんいらっしゃると思います。
私の考えが少しでもお役に立てれば幸いです。