インターネットの普及とともに、新聞購読率が年々、減少しているそうです。
2019年度のデータでは、定期購読している家庭の割合は49.4%
半数以上の家庭が、新聞の必要性を感じていないことがわかります。
こうした「新聞離れ」が進む中、中学生にとって新聞は必要でしょうか?
答えはNO!
新聞を読む必要は
ありません。
新聞を読む時間はない
休校期間で、今までは時間に余裕のある生活をしていたかもしれませんが…
6月になって分散登校が始まっています。
2週目からは通常の時間割に戻る学校がほとんどです。
部活も徐々に再開される見通し…となると、まずは授業の予習・復習が最優先。
オンラインや映像授業に切り替えていた塾も、一斉に教室授業を再開します。
ゆっくり新聞を読む時間なんて、ないでしょう。
時事問題に関係することは、ネットで確認すれば十分です。
新聞記事の正確性
新聞に書いてあることや、テレビの放送内容を見て、それが「すべて真実」だと思う人が最近、増えているように感じます。
非常に危険な兆候です。
そもそも、新聞やテレビは「情報の正確性」を保証していません。
新聞社が第一に考えるのは、会社の利益。
つまり、新聞の発行部数を増やすこと、売上を伸ばすことです。
もちろん、今では新聞を売ってるだけの新聞社なんてありませんから…
不動産や金融商品の取引など、本業以外からの収益で経営の安定化を図っています。
その上で「より多くの人に新聞記事を読んでもらうこと」を考えているわけで…
人の興味を引く記事や、注目を浴びるような書き方に重点が置かれ、「情報の正確性」が十分に保証されているとは言えません。
その新聞社独自の視点で、脚色が加えられていることが多々あります。
事実と異なる記事を鵜呑みにしてしまう可能性もあり、中学生にとっては注意が必要です。
新聞 推進派の正体
それでも「新聞を読むべきだ!」
「新聞は勉強の役に立つんだ!」と声高に主張する人たちがいます。
ほとんどは新聞社の人間か、元新聞社のジャーナリスト。
そりゃそうです、自分の業界を悪く言うわけ、ありませんからね。
また、昭和生まれの人や年配の人ほど、無条件に新聞を受け入れている傾向があります。
朝、新聞に目を通さないと、何か落ち着かない…みたいな。
でも、そのような人たちは、
- 新聞記者の常識が世の中の常識と乖離していること
- 新聞記者が間違ったエリート意識を持っていること
- 専門用語を連発して記事をわかりにくくしていること
- 事実と異なる報道をしても非を認めないこと
- 偏った思想を浸透させようとしていること
など、新聞社の持つ危険性に目が向いていません。
新聞を読む効果をすべて否定するわけではありませんが…
新聞を読む時間があるなら、英単語を覚えたり、計算問題を1問でも多く解く方が、中学生にとってはプラスです。
情報収集力の高めかた
ネット社会になり、私たちの周りは情報で溢れかえっています。
「何が自分にとって有益か?」
「どこからの情報が信頼できるか?」
慎重に”見極める目”を養わなければなりません。
情報を安易に受け入れるだけでなく、それが報道する側にとって有利な情報に書き換えられていないか?
真実をねじ曲げて伝えていないか?
誰かが得をするように操作されていないか?
ひとつひとつを疑ってみて、自ら確かめる姿勢を持つことが、情報収集力を高める秘訣でしょう。
まとめ
ある著名なジャーナリストは
新聞はつねに国家や権力者を監視し、世の中を動かしてきました。
という言葉を残しています。
新聞社の傲慢さ、特権階級意識を、とてもよく表していると感じます。
現実は…
新聞はつねに国家や権力者と結託し、世の中を扇動してきた。
と言うべきでしょう。
ときに有害にもなる新聞記事。
中学生が積極的に読む意味など、ほとんどありません。
新聞を読み始めるのは、「事実」と「主張」を冷静に読み分けられるようになってからでいいのです。