お金持ちのお子さんは、いい塾に行ける。
優秀な家庭教師に来てもらって、恵まれた環境で勉強できる。
だから、お金持ちのお子さんはみんな、成績がいい。
そんな風に思ってませんか?
違いますよ…
お金持ちの子どもでも、
成績の悪い子はいます!
それも、ちょっと出来ない…とかのレベルじゃなく、学年ビリ争い。
中学生なのに、小学生の漢字・計算がまるでダメ、という生徒を何人も見てきました。
裕福な家庭の子なのに、なんで勉強できないの?
その原因は…
親子関係にあります!
お金持ちなのに成績の悪い子
私が塾を開いた当初、いわゆる「富裕層」のお子さんは入塾してこないだろうと思っていました。
「駅前の大手集団指導塾の、一番上のクラスにいる!」というのが、お金持ちのお子さんのイメージだったからです。
でも、長年塾をやっていると、「お父さんが会社経営」とか「勤務先は一部上場企業」「両親ともに〇〇省の公務員」のような、ハイスペックなご家庭からも、入塾の希望をいただくのです。
そして決まって「うちの子、やる気がないんです…」
恵まれた環境なのに やる気がない
お金に困っているようには、とても思えません。
着ている服も量販店じゃなく、ちょっと高級な感じ。
それなのに、お子さんはサッパリ…学習意欲がない。
私は、あるひとつの共通点に気付きました。
塾の指導方針を説明する、面談の時です。
「親子の会話が、全くないんです。」
より正確に言うと、
「親の問いかけに、子どもが答えない。」
何を言われても、無表情。
当然、私からの質問にも答えません。
緊張してるのかな?
恥ずかしいのかな?
よくありがちな反抗期かな?
そう思いつつ、親子の様子を観察していると…
ほぼ100%、「母親が高圧的」なんです。
子どもの気持ちを考えているとは思えません。
一方的に、親がすべてを決めてしまっている…
そんな印象です。
やる気がない生徒の共通点…
それは、親子の会話が少なく、母子の関係が希薄なことです。
子どもの可能性を伸ばすには
家にいると、いつも「勉強しなさい!」と怒られる。
テストの成績が悪いと「なんで出来ないの?」と責められる。
これでは、子どもにとって落ち着く場所がありません。
家庭の中が平和であること。
穏やかな気持ちで過ごせること。
そして、親からの励ましがあることで、子どもの意欲や好奇心は伸びていくものです。
教育費にあまりお金をかけられない。
家計的に、ちょっと厳しい…
そんな場合でも、今は無料動画があふれています。
超有名カリスマ講師が、予備校とほぼ同じクオリティで授業を公開しています。
もはや、「教育費をかければ成績が上がる」という時代は終わりです。
主体的に学ぶこと
日本財団による、18歳意識調査の結果です。
長引く休校により、58.6%の高3生が教育格差を感じている、とあります。
そして学習遅れの打開策については、52.5%が「オンライン授業の導入」を答えています。
これは何を意味しているか?
半数以上の高校生が、
主体的に学ぶことが
できないのです!
- 授業を受けないと、勉強できない。
- 時間割がないと、勉強できない。
- 指示されないと、勉強できない。
学習に対する姿勢が、ことごとく「受け身」なんです。
一方で、休校期間をフル活用してグイグイ予習を進めている生徒もいます。
- 授業がなくても
- 時間割がなくても
- 指示されなくても
自分を律して、主体的に学習できる生徒たちです。
「休校によって、学習に遅れが生じている!」と主張する生徒の多くは…
「自分では、何もできません。」
と白状しているのと同じです。
学力格差が広がるのは、親の経済力の差だけではありません。
家庭環境と、生徒自身の意識の差なのです。