2月から3月にかけては、新規入塾のお問い合わせが増えます。
また、学年末の面談もありますので、塾生の親御さんとお話する機会も多くなります。
そんな中、様々なご要望をいただきますが、「塾として、お応えできないこと…」
けっこうあります。
代表的な事例をご紹介しますので、お願いです!
こんな感じのこと…「塾に言ってこないでください!」
うちの子、やる気がないんです。
私は、特殊な能力者じゃないので、「人の心を操る」ことはできません。
やる気になるか、ならないかはお子さん自身の問題であり、塾がどうこうできるものではありません。
時々、勘違いしている親御さんがいらっしゃいますが、
「塾に通わせれば、やる気になる。」
「塾の先生が、やる気にさせてくれる」
そんなことはあり得ません。
その昔…
「やる気に、させます!(ドヤ顔)」とテレビCMで豪語していた家庭教師センターがありましたが、いつの間にか、消滅しましたね…。
やる気になるのは、家庭教師の先生に教えてもらっている、その瞬間だけです。
先生がいなければ、やる気はゼロに戻ります。
「やる気」というのは、自分の心の奥底から湧き上がるものです。
そして、その「やる気」を生み出すのは、紛れもなく「家庭環境」です。
やる気のある子に導くか、やる気のない子を許してしまうか、全ては親御さん次第。
お子さんのやる気がないとしたら、その原因は全て、「親御さんの育て方」にあります。
いつも、スマホを触ってます。
はい、買い与えたからです。
「スマホは高校生になってから!」と厳格に決めている家庭もあれば、「時間を決めて、夜は親が没収!」という家庭もあります。
お子さんに言われるがままにスマホを買い与えて、ルールも決めずに使い放題にしている…
だから、ずぅ~っとスマホを触ってるんです。
一時期、塾でもスマホの使用を制限しようか?と考えたこともありましたが、やめました!
ご家庭でしっかりルールを決められている生徒は、塾でも節度を守ってスマホを使いますし、ルールを決められていない生徒は、塾でもコソコソやってます。
塾でルールを決めても、無駄です。
いつも、スマホを触っている…その原因は全て、「親御さんの育て方」にあります。
家だと、勉強しないんです。
生徒が家で何をしていようが、私にはコントロールできません。
家の中での過ごし方まで、私は監視できません。
家で勉強しないのは、「家で勉強する必要性を感じていないから」
それか、「家で勉強しなくても、何も困らないから」です。
どちらにしても、「家で勉強しなくていい」という環境が出来上がっているためです。
そんな環境を作っているのは、どなたでしょう?
家だと勉強しない…その原因は全て、「親御さんの育て方」にあります。
うちの子、引っ込み思案なんです。
一生、引っ込んでるつもりですか?
「自分からは声を出せないので、どうか先生から声をかけてください。」
「は…?」
私は生徒のお手伝いさんでもなければ、お世話係でもありません。
困っているなら助けます、全力で。
でも、困っていることを私に伝えてくれなければ、私は何もできません。
「周りの人から声をかけてもらわなければ動けない…」となると、
ピンポォ~ン!のない飲食店に入ったら、店員さんが気付いてくれるまで、ずぅ~っと待ち続けることになります。
で述べましたが、自分から動けない生徒は将来、様々な困難にぶつかります。
お子さんが引っ込み思案…その原因は全て、「親御さんの育て方」にあります。
親の言うことを聞きません。
そんなもんです。
中学生や高校生で、特に男子…
親の言うことをハイハイ聞いてるとしたら、ちょっとヘンです。
人様のバイクで走り出したくなったり、誰にも縛られたくなかったり、そういう年頃です。
言うことを聞く or 聞かないと、勉強する or しないは別の問題です。
お子さんが勉強しないことで、親子関係が悪化しているとしたら、その原因は「親御さんの育て方」にあります。
まとめ 塾で出来ること
塾で出来ることは、「成績を上げる」
ただ、それだけです。
そして成績が上がるのは、塾の指導方針に従って、塾からの課題に本気で取り組んだ生徒だけです。
塾に、あまりたくさんのことを期待しないでください。
そして、家庭で解決すべきことを、塾に丸投げしないでください。