「答えは見ちゃダメ!」
「答えを見るのはズルです!」
「答えを見たら、やったことにならないでしょ!」
と言われ…
「答えは、見ちゃいけないものなんだ…」
と思い込んでいる人、たくさんいますね。
でも中学生以上になったら、その考え、捨てましょう!
中学生・高校生にとって、答え(=解答解説)は
「積極的に見るもの」
「じっくり読まなければいけないもの」です!
なぜ、答えを見ない中学生が多いのか?
中学生になっても答えを見ない。
答えを鞄に入れたままにしている。
ワークの答えだけ、家に忘れてきた。
ひたすら問題を解き続ける…
なんで、こんなことになってしまうのか?
やっぱり100%、大人の影響ですね。
親や先生が「答えを見るな!」と小さい頃から言い続けてるからです。
じゃあなぜ、大人たちは「答えを見るな!」と言うのか?
子どもたちに答えを見せない、大人たちの思考はこうです。
- 子どもは、自分で考えることをしない。
- 子どもは、自己採点ができない。
- 子どもは、そもそも勉強が嫌い。
だから、子どもたちに答えを与えてしまうと、答えを写しただけで「できました!」「終わりました!」となるに違いないと。
確かに小学生なら、そうなるかもしれません。
勉強嫌いの子であれば、ズルしてサッサと終わらせようとするでしょう。
ちょっと意欲のある子でも、まだまだ、勉強に対するモチベーションは不安定。
中学受験の塾へ通っている子であっても…
「今日はやる気が出ないな」
「ちょっと早く終わらせたいな」
「チラッと答え見て済ませちゃおうかな」
と思うことがあるはずです。
心の隙は、誰にでもあります。
学習姿勢が確立されていないからです。
小学生と中学生の違い
そういう私も、小学生には答えを見せませんし、自己採点もさせません。
問題を解く目的が、中学生とは明らかに異なるからです。
小学生の場合は、まず「自分で考えて解く」ことが最優先です。
正解に辿り着けなかったとしても、習ったことを思い出して、自分なりに頑張ってみる。
結果、間違えていてもいいんです。
机に向かって問題を解く、そのこと自体に意義があるからです。
でも中学生になると、それではいけません。
問題を解く目的が、「成績向上」と「自己の成長」だからです。
勉強への取り組み方を、大幅にモデルチェンジすべきです。
中学生は…
親や先生に見てもらわなくても、誰かに間違いを指摘されなくても、自分自身で間違いに気付いて、自力で修正する能力を身に付ける。
自分で自分を鍛えることが求められるようになります。
中学生は、自覚を持って!
小学生から中学生になるタイミングで、このモデルチェンジができていない生徒、とても多いです。
年が明けて1月になると、あちこちの塾で6年生を対象とした「中学準備講座」が始まります。
英語・数学の基礎を先取り学習で!
といったカリキュラムがほとんどでしょう。
でもそんなに慌てずに…
「中学生になると、何が変わるのか?」
「何を変えなければいけないのか?」
「自分で勉強していくために、必要なことは何か?」
「解答解説は、どう使うのか?」
そういった心構えから丁寧に教えてくれる塾は、きっといい塾です。