「塾で使ってる教材とか問題集って、本屋さんで買えないんですか?」
「はい、買えません!」
塾用教材とは?
塾で使われている教材は、大きく分けて2種類あります。
- 塾が作っている完全オリジナルの教材
- 教材会社が作っている教材
株式上場していてテレビCMも流してるような大手の塾だと、使っている教材はその塾のオリジナルです。
本社・本部には教材を作成する専門の部署がありまして…
そこの社員は現場の教室に行ったり授業をしたりすることはなく、ただひたすら教材を作るのみ。
塾の指導方針に沿った教材を作っているので、どの塾の教材を見てもとても高品質。
塾のオリジナル教材で内容がイマイチとか、ちょっと使いにくなぁ…
と思うようなものは、今まで一度もお目にかかったことはありません。
一方で、個別指導塾や個人経営の塾で多く使われているのが教材会社の教材です。
- エデュケーショナルネットワーク
- 学書
- 好学出版
- 文理
- 学友社
などなど…30社以上の教材会社があります。
違う塾に通っているのに使っている教材は同じ…ということも。
良い教材は、多くの塾の先生に選ばれますから、あちこちの塾で使われることになります。
塾用教材を手に入れるには?
塾用の教材は基本的に、塾に入らなければ入手することはできません。
街中の本屋さんで販売されることはありませんし、また転売も禁止されています。
ところが最近メルカリやPayPayフリマで、塾用教材が出品されているようです。
個人でも購入できてしまうわけですが、犯罪スレスレなので要注意。
塾用教材は塾と教材会社との契約の上に流通していますので、塾関係者が勝手に部外者へ販売したら…
今のところ法的な罰則はないようですが、著作権侵害なので訴えられたらアウトでしょう。
塾用教材の優れているところ
一般には流通しない塾用教材。
市販の教材と比べて、何が違うんでしょう?
問題量が多い
成績を上げる一番の秘訣は「たくさん問題を解くこと」です。
学校のワークだけでは不足しがちな練習量を、塾用教材で補うことができます。
同じレベル・同じ難易度の問題がたくさん収録されている点が最大のメリットです。
学校ワークに似た構成
教科書準拠の教材では、ほぼ学校ワークと同じ内容になってます。
習ったところがすぐわかるように単元名・項目名も同じ。
市販の教材だと「どこを解けばいいの?」となりがちですが、学校ワークと並べて同時進行で勉強を進められます。
解説が詳しい
家庭学習用として一人でも問題を解けるように解説部分が分厚く作られてます。
すぐには解き方が思い浮かばないような問題でも、最初から解説をじっくり読めば、たいてい正解に辿り着きます。
学校ワークの解説では少し足りない… ちょっとわかりにくい、という人は塾用教材の解説を丁寧に読んでみましょう。
また私立難関校向けの問題も入っていますので、早い段階から入試を意識した演習に取り組みたい人には最適です。
市販教材の欠点
塾用教材を使っていて「やっぱり塾用教材は素晴らしい!」という話ばかりですが…
塾で市販の教材を使うことはほとんどありません。
辞書や単語帳は生徒にもお勧めしますが、問題集はまず使いません。
なぜか?
「誤植が多いんです!」
意外に思われる方も多いと思います。
一冊1000円以上するような参考書・問題集であっても、けっこう誤字脱字や解答の間違いがあります。
私の経験から、絶対に買わないのは〇〇研究社。
実名を出すとさすがにマズそうなので、ごめんなさい皆さん…想像してください。
「ちょっと答えが違うんじゃないの?」と思って出版元に問い合わせたら、訂正箇所がA4の紙に2枚、FAXで送られてきました。
一冊の問題集の中に、訂正が15箇所。
「こんなの、売っちゃダメでしょ…」と思いながら、一生買わないことに決めてます。
まとめ
塾に通ってるのに教材を使い切らない生徒がチラホラいます。
本当にもったいないことです。
せっかく塾用教材を使って勉強できるんですから、擦り切れるまで繰り返し解いて、得意教科を増やしてください!