中3生にとっては学校の定期試験も終わり、ここから入試まで一直線!
といった時期ですが…
毎日塾に来て、カリキュラム通りに学習を進め、模試もA判定。
一見、問題なさそうに見える生徒でも、実は心の中は不安で一杯、ということがよくあります。
些細な変化に気付き、適切な対応をすべきなのですが…
仮にお子さんの通っている塾が、パーテーションで仕切られているような個別指導塾だとしましょう。
担当する講師は、生徒の変化にすぐ気付きます。
「元気ないねぇ」
「学校で何かあった?」
授業の合間に、悩みや不安を聞いてくれるでしょう。
でも、その状況を教室責任者に報告するとは限りません。
報告する必要性すら、感じていないこともあります。
結果、ご家庭や保護者にフィードバックされることなく、
根本的な解決に向かわないまま、
生徒の不安はほとんど軽減されず、となりかねません。
もし、生徒と教室責任者との距離が遠い場合、
中には生徒と責任者が全く会話をしない、という塾もあるようですので、
塾でのお子さんの様子は、頻繁に確認していただくのがいいと思います。
これは、集団指導塾でも同じことです。
集団塾では、そもそも生徒のメンタルはあまり考えていません。
自分から悩みを打ち明けられるような前向きな生徒であれば、
講師も授業前後に、親身になって話を聞くと思います。
でも本当に悩んでいる生徒、不安に押し潰されそうになっている生徒は、
誰にも苦しみを明かせないでしょう。
だからこそ、周りの大人が気付いてあげなければいけない、と思います。
PHASEでは私と生徒の距離が非常に近いため、
比較的、生徒の変化に気付きやすい環境だと言えます。
普段、元気良く挨拶して塾に入ってくる生徒が何故か小声だったり。
アイコンタクトの多い生徒が、視線を逸らしたり。
姿勢が悪くなったり、ため息が増えたり、どこか遠くを見つめていたり。
生徒のSOSを敏感に察知することができるのも、小さい教室ならではです。
ご家庭でも、お子さんが通常モードとは異なる様子を見せた時…
寝付きが悪い、朝起きられない、食欲がない、愚痴をこぼす、なんでイライラしてるの?
という時は、
「何かあった?」
と、軽い声かけをしていただきたいと思います。