6月から学校が再開されます。
最初の1~2週間は分散登校で、徐々に平常のリズムを取り戻せるよう、時間割は工夫されていますが…
3ヶ月もの長きに渡り自粛を強いられ、大人でも参っている人がたくさんいます。
小中学生の心や体に異変が生じないか…?
とても心配です。
親は異変に気付けるか?
朝、お子さんが「学校に行きたくない!」と言い出したら?
理由を問い詰めたり、原因を探るようなことはせずに、とりあえず休ませてあげてください。
中学生の場合…
「欠席日数が多いと内申点を下げられたり、入試で不利な評価をされるんじゃないか?」と不安に思う保護者の方がたくさん、いらっしゃいます。
でも、千葉県の公立高校は、入試本番で点数を取れば大丈夫です。
多少、内申点が低かったとしても心配ありません。
合否を左右する得点の約80%は、入試当日の5教科で決まります。
ですから、内申点を気にして先生のご機嫌を伺ったり、リーダー的な役割に就くことは、ハッキリ言って無駄です。
(他の県では、入試の得点と内申点の比が1:1のところもありますので、その点ちょっと注意は必要です)
もし、お子さんが「学校に行きたくない!」と言ってくれれば、それは症状としては軽いかもしれません。
「学校に行きたくない!」とは言わずに、我慢して…
精神的に限界ギリギリなのに、親に心配をかけまいと、もしくは親に怒られたくないからと、嫌々頑張って学校に行ってるとしたら?
ご家庭で、そんなお子さんの状態に気付けるでしょうか?
朝、元気に「行ってきます!」と家を出たからといって、安心するのは危険です。
小学生でも中学生でも、自分に都合のいいように演技することはあります。
「もしかしたら、学校で何かあるんじゃないか? 大丈夫か?」と、常に心に留めておいていただきたいです。
学校は異変に気付けるか?
学校の先生も、もちろん子どもの異変には気付きます。
でも、対応の仕方は…
先生によって、大きな違いが出るでしょう。
試しに、お子さんに聞いてみればわかると思います。
「学校で一番信用できる先生、誰?」
そこで「○○先生かなぁ?」と名前が出てくるようであれば、たぶん大丈夫。
その先生は子どもたちに心を開いて、悩み相談を待っているようなタイプです。
そんな先生が学校に一人でもいれば、超・超ラッキーと言えます。
困っちゃうのは…
「信用できる先生? そんなのいないよ!」と言い出すケース。
先生たちは、子どもの異変に気付いていながらも、大人の事情でスルーしてる可能性があります。
一人ひとり、じっくり面倒を見てたらキリがない、とか。
下手に関わって、親がモンスターだったらシャレにならない、とか。
最近は、生徒たちとの信頼関係を築いていない先生が多いように思います。
休校中の宿題を見ても、「学力に不安のある生徒」や「塾に通ってない生徒」のことなど、1ミリも考えていないようです。
先生と生徒の関係が、とても希薄です。
学校に期待するのは、あまりオススメできません。
寒い時代です…
塾は異変に気付けるか?
「学校に行きたくない!」だけでなく、「塾に行きたくない!」という生徒も、6月は増えるでしょう。
子どもの異変に関しては、塾も学校の先生同様、すぐに気付きます。
ただ、対応の仕方は学校とは大きく異なるはずです。
一人の講師が受け持つ生徒の人数が少ないため、よりスピーディーに動けます。
また、塾は勉強に特化した環境です。
子どもの集中力がMaxになった時の表情を知っています。
その、いい時の表情と比べて、もし何か陰りがあったら「この子、大丈夫かな?」と異変に気付くはずです。
生徒のメンタル面を含めたサポート体制も、普通は万全に整えています。
まあ、よほど悪徳な塾でない限り、すぐに面談も設定してくれるでしょう。
(最近は悪徳な個別指導塾がやたら多いですが…)
まとめ
大人はみんな、わかっていることですが…
親でも、学校の先生でも、塾の先生でも、
- 子どもを育てる気持ちがない人
- 子どもに寄り添う気持ちがない人
- 自分の都合しか考えてない人
- 自分の正義を押し付ける人
- 世間体ばかり気にする人
が一定数、必ずいます。
そんな大人に囲まれたら、子どもは本当に不幸です。
学校に行きたくないとか、不登校になってしまうのには、必ず原因があります。
そして、その原因を作っているのが周りの大人であることも…
悩みを抱えた子どもたちを見逃さないように、私たちは気を緩めてはいけません。