(2020年6月の記事です)
塾を辞めたい…
誰でも一度や二度は考えたことがあるはずです。
6月は夏期講習の申込みが始まり、塾は一気に夏休みモードに…
その盛り上がりに反して、やっぱりいるんですよね、塾を辞めたくなる人。
「なぜ、塾を辞めたくなっちゃうんでしょう?」
はい…
思い当たる理由は5つです!
「えっ?」
「そんなにあるの?」
私の経験から、多い順に見ていきます。
先生と合わないから辞めたい!
圧倒的、一番多い理由がコレですね。
「誰から教わるか?」は勉強する上で最も重要な要素です。
集団でも個別でも、先生との相性が合わなければモチベーションは上がりません。
保護者の方は、塾での様子を知ることができないので…
「ベテランだし、教え方も上手いって評判だし、いい先生じゃない!」
とお子さんを説得します。
でも塾で教わるのは生徒自身なわけで…
「あの先生、ちょっと無理。」と思ったら、もう授業も指導も成立しません。
大人のイメージではどんなにいい先生でも、生徒から見てダメならダメなんです。
集団指導塾ならクラスを変えてもらう。
個別指導塾でも他の先生にチェンジできるはずです。
いきなり「辞めます!」と言う前に、まずは相談してみることをオススメします。
ごく稀に…塾の教室責任者・教室長と合わない!
という場合がありますが、その時は問答無用、退塾すべきです。
自分のペースで勉強したい!
集団指導塾に通っている優秀な生徒に多いですね。
「塾のカリキュラムに縛られたくない!」
みんなで足並みをそろえて同じ内容を勉強することに対して、大きなストレスを感じたり…
宿題の量と質が実力に合っていないことが考えられます。
自分で学習計画を立てられるようなレベルの高い生徒であれば、無理に集団のペースに合わせる必要はないでしょう。
それでもいきなり退塾するのではなく、試しに1~2ヶ月休塾してみて、塾に通うより勉強が捗るかどうか?確かめた方がいいと思います。
体力的にキツイ!
中学1年生にありがち。
部活で疲れてしまって…
塾に行っても眠気が…
時間割がキッチリ決まっている塾だと、無理して授業に出席することになります。
当然ほとんど頭に入りません。
ダメダメな状態が長く続くようなら、塾通いそのものを見直す必要も…
体力的な成長には個人差があります。
継続して塾に通うのは、しっかりと体力がついてからでも決して遅くはありません。
先輩・後輩・友達が面倒!
中学生ならではの悩みですね。
本人にとっては非常に深刻な問題です。
- 気に入らない同級生が塾に入って来た、しかも同じクラス。
- ムカつく先輩が塾でも偉そうにしてる。
- 馴れ馴れしい後輩が自習室で話しかけてくる。
困るんですよね、こういうの。
たいていの場合、教室責任者に相談すれば出来る限りの対処はしてくれるはずです。
でも中学生同士の人間関係って、大人が思うより複雑ですからね。
大きなトラブルに発展する可能性もあります。
慎重に状況を判断しなければいけないでしょう。
学習意欲喪失!
やる気がなくなった…
というより、こういう生徒は塾に入る前からそもそもやる気なんてないです。
親に言われるがまま、嫌々通ってただけ。
別に高校なんてどこでもいい。
成績が下がろうが怒られようが、全然気にしない。
と、なかなかのクズ人間に見えますが…
実はやる気のない生徒は「被害者」なんです。
周りの大人に見放されてしまった被害者。
中学生になって学校の勉強についていけない…
ということは、小学生のどこかで躓いています。
多くは3年生か4年生です。
その時、子どもなりにSOSを発しているはずです。
でも残念なことに、親も先生もそのSOSに気付いていないんです。
一度「わからないこと」が「わからないまま」になると、人間は楽な方に流れます。
どんどん「わからないまま」のことが積み重なっていき、高学年では何もわからない状態に。
中学生になる頃には「もう勉強なんてしない!」となるわけです。
救える手立ては…実はほとんどありません。
何の努力もせずに私立単願で高校へ進学していきますが…
頑張ることを経験せずに大人になってしまうので、一生「頑張れない人」になってしまうかも。
塾に通うか、塾を辞めるかは個人の自由です。
でもその判断が、お子さんの将来を大きく左右するかもしれません。
困ったときに本当に頼りになる塾を選んでいただきたいと思います。