私立単願は「逃げ」なのか? 究極の志望校選択

高校受験

11月下旬…

そろそろ中学校の三者面談が終了し、公立第一志望と私立の併願校が決まる頃だと思います。

 

この時期、志望校選びに迷ってる人…とても多いです。

特に偏差値45~55あたりの生徒。

「第一志望は公立で 私立は併願」とするか「私立単願」で志望校を一本に絞るか?

私立単願は「逃げ」なのか?

本音では公立に行きたいけど、10月・11月の模試の判定はかなり微妙。

公立入試までの2ヶ月半…合格ラインに到達するか、正直あまり自信がない。

 

だったら「私立単願」にすれば、今の自分の実力よりちょっといい高校に行けるかもしれない。

万が一公立が不合格になって、滑り止めの私立かぁ…となるよりは、安全に進学先を決められる。

そんな生徒にとっては、とても冷静な判断です。

私立単願だからと言って、決して逃げていることにはなりません

 

私立単願のデメリット

ただ他の受験生より早めに進学先が決まる、というメリットはありますが、当然良いことばかりではありません

 

高校受験は一生に一回です!

これだけ貴重な機会を、チャレンジせずに終わっていいものでしょうか?

 

結果はどうなるか、わかりません。

前期・後期と公立にチャレンジして、残念ながら不合格ということもあるでしょう。

あまり行きたくなかった私立に行くことになるかもしれません。

 

でも2月末まで、目標に向かって頑張った!という経験は残ります

毎日不安な気持ちを抱え、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、試験当日まで緊張を保ち続ける。

こんな極限状態は、人生の中で、何回も経験できるものではありません

 

高校・大学を卒業して社会に出れば、ほぼ毎日、頑張らなければいけないことだらけです。

自分がどこまで頑張れるか、限界までチャレンジすることができる最初のチャンスが、高校受験なのです。

この機会を自ら放棄するのは、ちょっともったいないかな…と思います。

入試までの過程が重要

高校に入学してから、何かやりたいこと、目標とすることがハッキリと見えているのであれば、私立単願で早めに進学先を決めることは大きなプラスになります。

一足先に、将来へ向けたステップを踏み出すことができますから。

 

また、公立高校を第一志望としていながら残念な結果に終わってしまった生徒であっても、最後の最後まで頑張り続けたのであれば限界まで努力する習慣が身に付いています。

そのような生徒は、高校入学後も上位の成績をキープして推薦で大学進学を決める、というケースが非常に多いです。

 

それとは逆に、中3の11月時点でもう公立の入試まで気力がもたない…

と、諦め半分で進学先を決めてしまうと、その後何に対しても頑張れず肝心なところで踏ん張りが効かない、残念な高校生活になってしまうかもしれません。

 

重要なのは結果ではなく、「進学先を決めるまでの過程」です。

3年間の高校生活を有意義に過ごす、自分自身の可能性を伸ばせる、大きく成長できる環境として私立高校を選ぶことは、決して逃げではありません。

 

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