2020年3月25日です。
千葉市より、「学校の再開」に関する発表がありました。
生徒の学習面に関わってくるポイントをまとめます。
夏期休業期間の変更
臨時休業に伴う学習指導への対応として、夏休みの期間が変更になります。
【変更前】 令和2年7月13日(月)~令和2年8月29日(土)
【変更後】 令和2年7月20日(月)~令和2年8月29日(土)
千葉市では、エアコンが設置されていない小・中学校がいくつかあります。
そのため「猛暑に備えて、早めに夏休みに入りましょう!」ということで、7月の3週目から夏休み…のはずでした。
ところが、今年は臨時休校で授業時間数が大幅に削られてますので、夏休みが1週遅れ、というか昔の日程に戻ります。
学習保障期間の設定
【未実施内容の補充及び前学年の振り返り】について
小学校は4月9日(木)~4月17日(金)
中学校は4月8日(水)~4月17日(金)
この期間、「各学校の未実施内容の状況に応じて授業を行う」とあります。
詳細は明記されていませんし「学校ごとに決めて良い」とも読めるので…
- 授業時間数を増やして7時間目までやる
- 土曜日に授業を入れちゃう
- プリントを配って後日テストをする
など、いつものように強引な指導が飛び出すんではないかと…塾としてはちょっと心配です。
本来、3月に実施するはずだった授業内容が丸々3週間分、抜けてます。
これを4月上旬の8~9日間でカバーしようと言うんですから、かなり無理があるような…。
未実施内容への対応
学習保障期間では、内容を圧縮して、重要なポイントだけを取り出して授業が進むと思われます。
そうなると、どうなるか?
「確実に、実力差が広がります。」
成績上位者はだいたい1回、説明を聞けば理解できるもんです。
ところが中位~下位の生徒は、1,2回ではほとんど頭に入りません。何度も同じ内容を繰り返して、ようやく少しずつ理解できる…そんな感じです。
生徒に教えていると「あ、それ習ってません。」と言われることが時々あります。
単元の中でも、かなり重要なところなのに、「習ってません」と。
まさか、そんな訳ないだろうと思って、その学校で一番成績優秀な生徒に聞くと「ちょっとだけやりました。」「軽く一言だけですけど…」
なるほど…
成績上位の生徒は「ちょっとだけ」「1回だけ」しかやってなくても、一応やったと認識できます。記憶にも残ります。
ところが同じ状況でも、中位~下位の生徒にとっては、ほとんど印象に残っていないために「習ってません」と言い出すわけです。
生徒が言う「習ってません」は、まずアテになりません。
やってる可能性の方が高いです。
ただ、繰り返していない、強調されていないことだけは確かです。
学習保障期間では、やってないところを駆け足でやるんだと思います。
でもスピードが速すぎるせいで、塾に通っていない生徒にとっては「やってないのと同じ」「丸々1単元抜けてる」という状況になってしまいそうです。
PHASEでは、こうなることはだいたい予想してました。
学校が休校の間も、塾は平常通りやってましたし、学校で習っていない単元は個別に対応済みです。
4月から学校は再開!と言われてますが「まさかの休校期間延長」に備えて、対策を立てておく必要がありそうです。(5月31日まで 休校延長になりました…)