新型コロナウイルスの感染者数…
緊急事態宣言が発令されて約2週間が経ちますが、未だ減少傾向には至っていません。
このままだと「5月6日で宣言解除!」とはならないような気がします。
千葉市の小中学校は5月17日まで休校延長になりました…
まだしばらく緊急事態が続くと仮定して、5月以降の塾運営を検討します。
オンライン授業の目的
大手の集団指導塾も、フランチャイズ系の個別指導塾も、休業要請の対象になっていない塾までもが、こぞってオンライン授業に切り替えています。
PHASEのように、教室での指導を継続する塾は、全国でもごく少数です。
なぜ、ほぼすべての塾が一様にオンライン授業に切り替えているのか?
クラスター発生を予防
教室から感染者を出したくない、教室で感染を広げたくない、という思いが本音でしょう。
換気・消毒・検温、どれだけ注意を払っても、生徒の中にたった一人感染者がいれば集団感染が発生してしまいます。
複数人が集まる以上、感染リスクをゼロにすることはできません。
感染を広げないためには、生徒を集めない、教室を開けない、という判断が最善です。
学習習慣の維持
塾の予定がなくなれば、生徒は怠ける一方です。
宿題を配って「はい、やっといて!」と言っても、計画的に進められるのは上位の生徒だけ。
ほとんどの場合、提出期限ギリギリになってから慌てて一気に何十枚もプリントを解く…
ダメダメな状態に陥ります。
小中学生にとっては「何をどれだけ勉強するか?」を決めてくれるペースメーカーの存在が必要不可欠です。
その意味では、オンライン授業を受講することで、偏りのないスケジュールで学習習慣を維持することができます。
保護者へのアピール
塾がオンライン授業を導入している一番の理由がこれです!
「教室での授業はありませんが、ほぼ同等の授業内容を提供します!」
「普段の授業とほぼ変わらないので、授業料の返金はありません!」
「オンライン授業を受講していれば、お子さんの学力は落ちません!」
平気でこのような言い逃れをして、また保護者がそれを渋々受け入れてしまうことで、塾としての役割を果たしたことにしてしまおうと…。
本当におかしな話です。
オンライン授業が教室と「ほぼ同じ」なわけはありません。
また格段にクオリティが下がる以上、オンラインに振り替えた分は一部返金対応すべきです。
個人塾が採用するオンライン形態
4月8日の緊急事態宣言よりも前から、PHASEでは「塾に通わない場合の指導形態」について、生徒・保護者へ告知していました。
当初は、Zoomでのグループビデオ通話を検討しましたが…
スマホにZoomアプリが入っていない、ダウンロードできない、自宅にパソコンもない、など不安な声が相次ぎ、また
が指摘されていたことから、採用は取り止めました。
オンライン対応としては、LINEのビデオ通話で質問を受け付けるのみに止め、授業や講義は一切、行わないことに。
「すべての家庭とつながること」が最優先でしたので、その点ではLINE一択。
不慣れな状況でZoomやSkypeなど、生徒・保護者にとって馴染みのないシステムを新たに導入するのは、個人塾にはお勧めできません。
教室での指導を軸に
私も含め、周囲に感染者が出た場合は、塾も即座に休校とします。
そして、出来る限りの感染対策を施した上で、教室での指導を継続します。
この方針は今後も変わりません。
塾の存在意義は、生授業・対面授業・直接指導があってこそです。
オンラインや映像授業は、あくまでも補完的役割に過ぎません。
今、一時休校となっている塾の先生方は、日々、再開時期に頭を悩ませていることでしょう。
生徒のため、を思うのであればいち早く教室を再開すべきです。
小規模な塾であれば「感染防止」と「学力の維持向上」は両立できます。