(2020年2月の記事です)
新学年へ向けて…
「4月から中学生になるし、そろそろ塾へ通わせようかしら…?」
「今の塾に○年通ったけど、全然成績…上がらないのよね。」と、これからの塾通いについて真剣に考え始める時期でしょうか。
個別指導塾であれば、お子さんの実力に合わせて教えてくれるはずです。
テレビCMや折込チラシなどでは「確実に成績が上がります!」「成績保証!」と自信満々な宣伝で溢れていますが、実際はどうなんでしょう?
私は塾業界で30年以上、様々なタイプの生徒を見てきましたが、
個別指導塾に通っても全然、成績が上がらない生徒…
残念ながら存在します。
なぜ成績が上がらないのか?
その理由について考えていきます。
塾選びを間違えている
一口に個別指導塾と言っても、塾によって指導形態は大きく異なります。
先生1人に生徒1人の完全マンツーマンの塾。
ここでは本当に付きっきり、一問一問、手取り足取り教えてくれます。
それに対して先生1人に生徒2~3人の塾。
ここでも先生は隣りに座ってはいますが、ずっと教え続けてくれるわけではありません。
放置の時間が半分くらいあります。
さあここで…
「マンツーマンの塾で徹底的に教えてもらわなければ、ほとんど理解できない!」という生徒が1対2、1対3の塾へ入ってしまったら?
一日の授業で先生から教わる時間はせいぜい30分~40分程度です。
放置の時間は自分で問題を解くために与えられているんですが、理解が不十分なために問題が解けない。
週に3回通ってもほぼ何も身に付きません。
前学年の内容に不安があるようでしたら、迷わずマンツーマンの塾を選ぶべきです。
家庭学習が足りない
個別指導塾では通常、宿題が出ます。
塾で授業を受けるのが週2~3回だとすると、塾に行かない日の方が多いわけで…
その塾に行かない日をどう過ごすかで実力の伸びが大きく変わってきます。
決められた期日までに決められた量の宿題をやらないと、次の授業が理解できなかったり、先へ進めないという事態になります。
個別指導塾に通っているのに成績が伸びない生徒…
ただ塾に行くだけで、ほとんど宿題をやっていない!
ということはないでしょうか?
個別指導塾に通うなら、宿題をキッチリやることが大前提です。
ちなみにPHASEは…
という指導方針ですので、生徒からの強烈な要望がない限り、宿題は出しません。
家に持ち帰っても、どうせやらないか、適当にやって済ますだけなので…
だったら週6日、塾に来ればいいじゃん。
精神的に幼い
中学生になれば成績によって学年順位がわかります。
自分ではそれなりに出来ているつもり…だったのに、いざ定期試験を受けたら学年の真ん中以下だった!
「これはヤバイ!!」と思って勉強し始める。
友達から情報を集めてどこの塾がいいか、色々調べてみる。
中学生にもなれば、このように考えるのが普通です。
ところが、中にはいるんですね。
「成績なんて、どうでもいい。」と思っている生徒が。
突き放すようですが、このような生徒は救えません。
そもそも成績を上げたいなんて微塵も思ってないわけです。
「誰でも入れる私立高校でOK!」
「将来は…そん時になったら考える!」
無責任と言うか、楽観的すぎます。
当然このタイプは、マンツーマンの塾に通っても成績は上がりません。
先生と適当にお喋りして終わりです。
ただ塾にしてみれば…
こんなやる気ゼロの生徒はとてもいいお客様になります。
親御さんはお子さんを信じて、毎月キッチリ授業料を払う。
でも成績は上がらない。
そのうち上がるだろう…と期待しつつ授業料を払い続ける。
結局何の成果もないまま3年の秋になり、本人の希望通り私立単願に。
塾だけが儲かり、親御さんの期待は無残に打ち砕かれる…
「塾に通わせれば成績が上がる」のではなく…
「成績を上げるために塾に通わせる」
上手い誘い文句に乗っかって、塾のお得意様になってはいけません。