高校受験 『意思決定』のできない子どもたち

高校受験

なぜ、意思決定できないか?

中1・中2の学年末試験まで、約一週間。

試験直前モードに突入していますので、

「いつ・何を・どれだけ」勉強するか?

生徒一人ひとりのカリキュラムについては

全て、詳細に決まっています。

 

決まっているんですが、

生徒が自分なりに考えている優先順位と、

私が想定している優先順位が

どの程度一致しているか?

を確認するために、

毎日、「何から始める?」

と聞くようにしています。

 

学年順位が上位の生徒については、

ほぼ、私が用意している

カリキュラムと一致します。

「何から勉強すべきか?」について

正しい自己分析ができているためです。

 

ところが、学年順位が真ん中より下、

平均点を目標とするような生徒だと、

「何から始める?」に対し、

「何でもいいです」

「別にありません」

と返してきます。

 

それも、後ろめたさや恥じらいは

微塵もなく…。

どちらかと言うと、堂々と

「何でもいいです」

「別にありません」

と言うのです。

 

まず、何から勉強するか?

「自分では決めない!」

と宣言しているわけです。

 

そもそもヤル気がないのか、

人任せでいいと思っているのか、

中位以下の生徒たちは、

自分のことを、

自分で決めることができません。

なぜでしょう?

 

家庭環境が原因

ひとつ考えられるのは、

「自分で決めること」に慣れていない。

 

小さい頃から、いつも親の言いなり。

親の言う通りにしていれば平和な日々なので

言われたことしか、やろうとしない。

 

勝手なことをすると怒られるので、

余計なことはしない。

好きなことをやろうとしても、

親に行動を制限されてしまうので、

やる前から諦めている。

 

強圧的な家庭に育ってしまうと、

自分の意思を持つことすら、

できなくなります。

 

もうひとつ、家庭環境が原因?

と思われること。

それは、

子どもの問いに対し、

親が答えていない。

 

「今、忙しいから!」

「えっ?知らないわよ!」

「パパに聞いたら?」

「先生に聞きなさい!」

「自分で調べなさい!」

 

子どもの知的好奇心を木端微塵に

打ち砕いてます。

こんな風に言われたら、

もう子どもは「親に聞く」ことが

苦痛になっていくでしょう。

 

「質問をして、解決する。」

というコミュニケーションの基本が

脳内に確立されないまま

成長してしまうので、

自分から動いたり、自分で考えたり、

自分で決めることが、

とても苦手な人間になってしまうのです。

 

学校教育が原因

これは公立中学校に限った話ですが、

20年以上前と比べて、

生徒の学力分布が

大きく変わってきている

ように思います。

 

突出して優秀な生徒は、

今も昔もほとんど変わりません。

偏差値75以上の生徒は、

相変わらず素晴らしいキレを持っています。

 

気になるのは、全体の分散です。

昔は、平均点付近の人数が多く、

漢字の「凸」のような分布でした。

よほどトリッキーな出題をしない限り、

通常はこの「凸」の形になります。

 

ところが最近は逆で、

「凹」の形に近づいているように思えます。

優秀な層と、極端にできない層の人数が

多くなり、平均点付近の人数は少ない。

「マンツーマンで教えても、

全然できるようにならない生徒」

の割合が、明らかに高まっています。

原因として考えられるのは、

学校の授業に付いて行けてない。

放置状態の生徒が増えている。

ということです。

 

学年順位で言うと、

「下から3割」の生徒は、

ほぼ学校の授業が理解できていません。

当然、学校での適切な支援はないため、

塾に通っている生徒は塾でやる、

塾に通っていない生徒はできないまま。

 

何がわからないのか?もわからず、

塾で「何から始める?」と聞かれても

「何でもいいです」

「別にありません」

となるわけです。

 

分単位の緻密なスケジュールを作り、

徹底的に生徒を管理する!

という塾もあるでしょう。

でも、PHASEはそれをやりません。

自分で考え、自分から動き、

「自分で意思決定できる生徒」

を育成したいからです。

PAGE TOP