タブレット学習のメリット・デメリット

個別指導塾

(2020年2月の記事です)

 

 

ヤホーで「タブレット学習」と検索すると、最上段に「タブレット学習 デメリット」と表示されます。

検索する人はメリットよりもデメリットの方が気になっているようです。

日頃タブレットを使う生徒たちを見ていて、私はメリットとデメリット、両方あると思います。

 

タブレット学習のメリット

持ち運び自由

・勉強する時間と場所を選ばない

・どこでも持ち運び自由!

これは最大のメリットです。

 

勉強机じゃなくてもリビングで勉強できますし、勉強している様子をお父さん・お母さんに見てもらうこともできます。

 

教科書の内容をお父さん・お母さんが理解しているのであれば、学習の進捗を細かく確認できますので、とても安心です。

 

9教科できる

中学生の場合は保健・音楽・技術・美術の実技系4教科も入っていますので、定期試験の前にはとても使い勝手がいいと思います。

 

PHASEでは実技系の教科も練習問題を解きますが、一般的な個別指導塾ではなかなか具体的な指導はしてもらえないと思います。

そこをタブレットが補ってくれるのでとても助かるでしょう。

 

ただひとつ注意すべきなのは、実技系の教科は教える先生によって個性が色濃く出ます。

そのためタブレットの内容が授業と合っているか?

必ず確認が必要です。

 

チェック用に使える

タブレット学習では一問一答形式が多く取り入れられていますので、試験前で時間がない時、短時間で広い範囲を確認したい時にはとても役に立ちます。

昔は単語カードや暗記カードを作って確認していましたが、タブレットがあればカードを作る手間が省けます。

 

また苦手な範囲だけ、自信がないところだけを選び出して集中的に勉強できるので、試験前は特に便利です。

 

タブレット学習のデメリット

目が疲れる

スマホの見過ぎは健康に悪影響…と言われていますが、タブレットも同様に長時間だと目が疲れます。

近視が一気に進む危険性も…

さらに画面をポチポチ押してることが多いので姿勢も悪くなりがち。

お父さん・お母さんが使い方をコントロールしてあげる必要がありそうです。

 

手を動かさない

最大のデメリットがこれでしょう。

「鉛筆を持たない」

「紙に文字を書かない」

試験を受ける環境とは全く異なります。

タッチペンで解答欄に書き込むことはありますが、それでも実際の解答用紙に書くのとは大違い。

 

ゲーム的な感覚で何となく勉強したような気分にはなります。

でも紙に書いて覚えることがないため、知識として定着するか?

ちょっと疑問です。

 

またタブレットの設問には答えられても、違った角度から問われると途端にわからない…となる可能性もあります。

論理的思考が身に付くか?

タブレット学習だけでは難しいと思います。

 

長続きしない

タブレットを買った当初は誰でも物珍しさで積極的に使います。

でも1~2ヶ月経つと飽きちゃってやらなくなる…という生徒が多いようです。

 

刺激的なのは最初だけ…ということでしょうか?

新規でいらっしゃる方も「最初は喜んでやってたんですけどねぇ…」と皆さん仰います。

 

成績上位者は使ってない

これはデメリットではなく現実の話。

5教科400点以上の上位層はタブレットには見向きもしません。

 

単純に興味が湧かない、ということかもしれませんが…

成績優秀者がタブレットを使わない一番の理由は

「記述・論述に対応できない」

 

高校入試では記述・論述問題はそれほど多く出題されません。

具体的に対策を立てなければいけないのは国語の200字作文だけです。

 

ところが大学入試で国公立を受験するなら記述・論述は必須。

「短時間で考えをまとめる力」を養っておかないと、後々大変な苦労をします。

 

まとめ

使い方次第ではタブレットはとても有効な道具です。

ただタブレット学習だけで勉強が完結することはありませんし、タブレット学習だけをやっていれば大丈夫、ということもありません。

 

タブレットは試験前の最終チェックに最も適したツールだと言えるでしょう。

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