12月になると、新規体験のお問い合わせが増えます。
大半は中学生の冬期講習希望なのですが、中には小学校5年生の保護者の方もいらっしゃいます。
聞いてみると、公立中高一貫校を検討しているそうで…
学校の勉強は完璧、親から見て何も問題はない。
テストもほぼ100点。
今からなら間に合うだろうと。
確かに。
今年も12月7日に県立千葉中学校、県立東葛飾中学校の適性検査が実施されます。
もしかしたら、周りのお子さんで受験する方がいるんでしょうか。
あの家の子が受験するなら、来年うちも。
となる気持ちは、よくわかります。
そこで、「あと1年で合格圏内に入れるか?」ですが…
こればかりは個人差がありますし、どれだけの伸びしろがあるかもわかりませんので、一概に可能性のあり、なしを論ずることはできません。
ただひとつ、確実に言えることは、
「勉強好きな子」
「楽しんで勉強している子」
が合格する、ということです。
お母さんに背中を押されて、嫌々塾に通っているとか…
友達がたくさんいるから、まあいっか、とか…
そもそも受験する気なんて、あんまりないとか…
宿題が多くて、ただただ寝不足。
というようなお子さんは、合格可能性…かなり低いと思います。
公立中高一貫校の出題傾向を見ると、
知的好奇心、知的探求心が旺盛な子に来て欲しい!というのは明らかです。
ただ知識を大量に暗記しているだけで特定の出題パターンにしか対応できない、というお子さんでは太刀打ちできません。
では、どうするか?
残念ながら、塾には根本的な解決策はありません。
出来ることは、全て家庭の中にあります。
まず「読書」
小学校に入学する前から読書の習慣が身に付いているお子さんは、圧倒的に強いです。
語彙力が豊富な上に、物語文を読むことで主人公の気持ち、登場人物の心情を把握することに長けています。
正しい文構造、文節相互の関係にも慣れているため、国文法の理解もスムーズです。
そして次に「国語辞典」
読書の効果と重複しますが、意味のわからないことばが出てきた時に、自分で調べる習慣が身に付きます。
自分で調べる、自分で答えを探すことができるようになれば、先生に教えてもらわなくても、自立学習で先に進むことができます。
他には、地図を開いて47都道府県を見渡したり、新聞を読んで社会情勢について考えたり、
夜空を眺めて星座を探したり、塾に通わなくても、できることはたくさんあるわけです。
机の上の勉強だけでなくより多くの生活体験を積むこと。
手や身体を動かして、実際に経験することで、思考の柔軟性が養われます。
大手の進学塾では、学年が上がると定員になってしまって入塾できない。
だから1年生、2年生のうちから通わせないと!
と、焦って塾通いを決める方もいらっしゃいますが、重要なことはいつから塾に通うか、ではなく、「小学校入学前から、お子さんに学びの機会を与え続けること」なのです。