休校期間が2ヶ月以上になり、毎日子どもが家に居る…
顔を合わす時間が長くなることで、親子関係にも微妙な変化が生じているようです。
急に、親に反抗するようになった…
些細なことで喧嘩になる…
そんなこと、ありませんか?
反抗期の表れ方
小学生の高学年から中学生にかけては、誰しも「親を遠ざけたい…」という気持ちが強まるものです。
お子さんと接してして…
- 素直に言うことを聞かなくなった
- 返事をしない
- 部屋に閉じこもりっきり
- いつも機嫌が悪い
- 突然 怒鳴る
そんな態度が表れたら、親も少し冷静になる必要が…。
反抗の程度には個人差があります。
わかりやすく態度に出る子もいれば、普段は良い子なのにいきなりキレる子もいたり…
周りの大人としては、十分に注意しなければいけません。
なぜ親に反抗するのか?
思春期の子どもが反抗するのは、成長の過程ではごく自然なことです。
ごく稀に「私は反抗期がなかった」という人がいますが、そういう人はただ我慢強かっただけ。
必要以上に自分を押し殺して、親が気に入る演技をくり返しながら成長した結果…
大人になってから何かの火種が爆発し、大問題を起こしかねません。
やはり反抗期はあって当然、あった方がいいのです。
ではなぜ、反抗するか?と言うと…
自己欲求が高まるから
小さいうちは、まだ親に依存して「守ってもらいたい…」という気持ちの方が強いです。
それが思春期になると「自分のことは自分で決めたい!」という自立心が芽生えてきます。
自分の意見を言ったり、権利を主張するなら当然、義務も伴うわけですが…
この頃の思春期の子どもは、ただ権利を主張するだけ。
「スマホの料金は自分で稼ぐから、自由に使いたい!」
そんなことを言う子どもはいません。
ただ「自分が…」「自分が…」と認めてもらいたい欲求の塊です。
親が子ども扱いするから
反抗期の最大の原因はコレでしょう。
親にしてみれば、生まれたてのほやほやから、ずっと子どもを見てきてるわけで…
いつまで経っても子どもは子ども。
でも中学生ぐらいになると「もう自分は子どもじゃない!」と勝手に思ってます。
「子どものくせに…」とか「まだ子どもなんだから…」と、あからさまに言われたわけでもないのに、親がそんなような態度を見せるだけで「プチっ!」とキレます。
それなりに身体も大きくなってくると「もう子ども扱いすんな!」となるわけです。
正しい親子の距離のとり方
もう息苦しささえ、感じ始めている今…
どのように親子の距離をとっていったらいいでしょう?
子どもを褒めない
「子どもは褒めて伸ばす!」とか「褒められて育った子どもは将来幸せになる!」とか。
最近はやたらと「褒めましょう」ブームですが…
お父さん、お母さん、昔を思い出してください。
「あなたは褒められて育ちましたか?」
今から30年くらい前までは「褒める」なんて、誰もやってませんでしたよね?
叱られる、怒鳴られる、殴られる、蹴られる、物が飛んでくる…
中高生の親の世代は、そういう体罰全盛の時代に育ってきたはずです。
「褒められた」経験があまりない人は、「褒める」のが下手なんです。
それも、自分が思っているより何百倍も下手。
下手に褒められたところで、今の子どもには何も伝わりません。
「どうせ褒めりゃぁ、ヤルと思ってんでしょ…」
見透かされてます。
「褒める」のではなく、ありのままを伝える。
できたら「できたね。」
3時間やったら「3時間やったね」
それだけいいんです。
それを…
「3時間やったね、偉いね。」と「偉いね」を付け加えると、途端に嘘臭いんです。
言われた子どもは「偉いね? 別に偉くねぇ~よ!」と思ってます。
見たままを伝える。
認めるだけでいいんです。
「いつも見てるよ」ということさえ伝われば、余計な褒めことばは要りません。
待ち続ける
反抗しなくなるまで待つ。
学校がお休みになってる今では、ちょっと厳しいかもしれませんが…
いつまでも反抗期が続くわけじゃありません。
子どもは日に日に成長していきます。
いつかは反抗期も終わります。
もし今、親子関係が険悪な状態になっているとしたら…
原因は100%、親の側にあります。
干渉のし過ぎです。
あなたが言おうとしていること…
子どもはすべて、わかってます。
家庭内での会話は、必要最小限で、大丈夫です。