新学習指導要領
小学校は2020年度から
中学校は2021年度から
高等学校は2022年度から
「新学習指導要領」が実施されます。
ある年度からいきなり、新しい指導要領に変わってしまうと、先生も生徒も、とても困惑します。
ですから、この「新学習指導要領」を円滑に実施するため、学校では徐々に「新学習指導要領」を取り入れていくことにしています。
これを「移行措置」と言います。
小学校では2018年度と2019年度、中学校では2018年度から3年間が「新学習指導要領」実施へ向けての移行期間です。
「移行措置」には、追加される学習内容と削除される学習内容がありますが、こちらでは2019年度、小学校の主な「移行措置」の内容を見ていきます。↓↓↓
国語
4年
都道府県に用いる25字が追加されます。
茨・媛・岡・賀・潟・岐・阜・熊・群・香・
佐・埼・崎・滋・鹿・城・縄・井・沖・徳・
栃・奈・梨・阪・富
5年
新しい21字が追加されます。
囲・紀・喜・救・型・航・告・殺・士・史・
象・賞・貯・停・堂・得・毒・費・粉・脈・
歴
算数
3年
「量と測定」に「メートル法」が追加されます。
4年
「数と計算」に「小数を用いた倍」が追加されます。
「数量関係」に「簡単な割合」が追加されます。
「量と測定」に「メートル法」が追加されます。
5年
「量と測定」に「速さ」「メートル法」が追加されます。
「分数のかけ算・わり算」が6年に移行します。
理科
4年
「光電池のはたらき」が6年へ移行します。
5年
「水中の小さな生物」が6年へ移行します。
6年
「電気による発熱」が中2へ移行します。
社会
3年
後期以降で
「消防についての単元」
「警察についての単元」
を学習します。
5年
「竹島や北方領土、尖閣諸島が我が国、固有の領土であることに触れること」が明記されます。
(現行は北方領土のみ)
外国語活動
年間授業時間数
3年・4年は15時間。
5年・6年は50時間になります。
新学習指導要領の改訂内容
新しい指導要領では
「知識・技能」
「思考力・判断力・表現力等」
「学びに向かう力・人間性等」
この3つをバランス良く育むことが求められています。
教科書の平均ページ数も今までより10%以上増え、練習問題の数が多くなっています。
また、新しい教科書では「資料を読み取って考える」内容や「身近な物を題材として考える」内容が増加しています。
そして、これまでにない変更として、新しい教科書にはQRコードがたくさん付いています。
QRコードを読み取ることで動画や音声を再生できたり、練習問題を取り出したりできるようになります。
PHASEでは、新学習指導要領に合わせた準備を昨年から着々と進めています。
4月以降、新しい教科書を手にした子どもたちが、今まで以上に前向きに学習に取り組んでくれることを期待しています。