2020年度は、学習指導要領改訂に伴う移行措置があります。
中学1年・中学2年に大きな変更がありますので、詳しく見ていきましょう。
中学1年
生物
【追加】動物のなかま
中2で学習していた「動物のなかま」が中1に移行します。
「セキツイ動物」と「無セキツイ動物」の区別、またそれぞれのなかまについて、中1で学習することになります。
同じ単元にある「内臓のつくりとはたらき」はこれまでと変わらず中2の範囲です。
【削除】植物の体のつくりとはたらき
中1では外部から見える形態のみの学習となり、内部のつくりとはたらきは中2に移行します。
そのため「維管束」は中1で学習しなくなります。
「双子葉類と単子葉類の分類」「シダ植物とコケ植物の特徴」においても「維管束」は扱わないことになります。
また「光合成や蒸散」も中1の範囲から外れます。
物理
【追加】力のつりあい
(2019年から継続)
中3で学習していた「力のつりあい」が中1に移行します。
2つの力がつり合っているとき…
- 2つの力の大きさは等しい
- 2つの力は一直線上にある
- 2つの力の向きは反対
基本の知識はこれだけです。
力の矢印を学習する流れで、摩擦力や垂直抗力と絡めて「力のつりあい」を学習します。
【削除】圧力
中1の学習内容から「圧力」は削除され、2021年度からは中2で「圧力・気圧」、中3で「水圧・浮力」を学習することになります。
中2へ移行する「圧力・気圧」は物理分野ではなく、地学分野である気象の単元で扱い、気象観測と絡めて学習します。
地学
【追加】自然の恵みと自然災害
(2019年から継続)
中3で学習していた自然災害のうち、中1の火山・地震と関連する災害については中1で扱います。
また、新たに温泉や地熱発電などの「自然の恵み」についても学習します。
中学2年
生物
【削除】生物の変遷と進化
中2で学習していた「生物の変遷と進化」は、2021年度からは中3の「遺伝の規則性」を学習した後に、遺伝と絡めて学習します。
試験に頻出なのは「相同器官」ですね。
同じものから変化したと考えられる体の部分のことで、「ヒトの腕」「両生類やハチュウ類の前あし」「鳥の翼」、元は全て同じ部分です。
物理
【追加】放射線の性質と利用
中3で学習していた放射線が、中2の陰極線(電子線)と絡めて学習することになります。
教科書では、中3の最後の単元なので、学校の授業ではプリント配って終わり!となってた範囲です。
「α線・β線・γ線の性質」や「放射線の単位」について、しっかり覚える必要があるでしょう。
地学
【追加】自然の恵みと気象災害
中3で学習していた自然災害のうち、気象災害については中2で扱うことになります。
「台風・大雨・竜巻」など、近年の事例と併せて、学ぶ必要があります。
今回の改訂・理科では「中3から下の学年への移行」が多いので、新年度、新しいワークが配られたら入念に内容をチェックしましょう!