(2020年2月の記事です)
公立高校の前期選抜とともに、中1・中2の生徒にとっては学年末試験が目前に迫っています。
今回の試験で「今年度の内申点」が決まりますから、いつも以上に気合いを入れて臨まなければいけません。
では5段階評価で、どれくらい取ればいいのか?
オール3なら大丈夫なのでしょうか?
検討していきましょう。
オール3の進学先
千葉県公立高校の入試では、5教科の得点に加え、中学校3年間の内申点が加算されます。
- 1年 学年末
- 2年 学年末
- 3年 後期中間
各学年5段階×9教科=45が満点ですので…
3年間トータルだと45×3年間=135が満点になります。
仮に3年間、ずっとオール3だったとすると…
3×9教科×3年間=81となります。
では、目標内申点が81の高校はどこか?
進学研究会の資料をもとに調べてみました。
【犢橋高校】
目標内申点 81
偏差値 37
【船橋法典高校】
目標内申点 81
偏差値 37
【佐倉南高校】
目標内申点 81
偏差値 37
はい…
偏差値は全体の真ん中が「50」ですから、内申点がオール3だと平均よりかなり下になります。
通知表は5段階評価だから「3」を取れば真ん中ぐらい?
と思っていたら大間違いです!
実際は偏差値表の下の方…
なぜ「3」が真ん中じゃないのか?
それは評価方法が変わったからです!
内申点は『絶対評価』で決まります!
平成13年度まで、中学校の内申点は相対評価で付けられていました。
相対評価では5~1まで各評価ごとに人数が
「5」 … 7%
「4」 … 24%
「3」 … 38%
「2」 … 24%
「1」 … 7%
と決められていて、これだと「3」が真ん中。
オール3は偏差値50になります。
お父さん・お母さん世代の感覚は、まさにこの相対評価なのです。
それが、平成14年度から「絶対評価」に変わりました。
絶対評価では試験の点数がそのまま評価の対象となりますので、
「5」 … 90点~100点
「4」 … 70点~90点
「3」 … 50点~70点
「2」 … 30点~50点
「1」 … 30点以下
だいたい、こんな感じです。
もちろん日頃の授業態度や提出物も評価対象に入りますので、点数だけですべてが決まるわけではありません。
でもやっぱり内申点の評価を上げるには「定期試験で点数を取る!」
これしかないわけです。
本当の平均は?
では「絶対評価」での人数分布はどうなっているか?
稲毛中3年生のデータから抜粋しますと…
数学
「5」 … 18.7%
「4」 … 35.2%
「3」 … 40.4%
「2」 … 4.8%
「1」 … 0.9%
英語
「5」 … 20.9%
「4」 … 26.5%
「3」 … 43.5%
「2」 … 8.3%
「1」 … 0.9%
いかかでしょう?
「1」と「2」を合わせた人数が1割以下です。
と言うことは…
実質は5段階評価ではなく「3」「4」「5」の3段階評価になっていることがわかります。
つまり相対評価での真ん中は「オール4」なのです!
4×9教科×3年間=合計108の生徒が、だいたい「偏差値50」ということになります。
中1・中2の皆さん…
学年末試験では各教科80点以上「内申点オール4」を目標に!
そして、さらに上を目指すには↓