スポーツ庁が発表している「部活動に関するガイドライン」から前文の一部を抜粋します。
少子化が進展する中、運動部活動においては従前と同様の運営体制では維持は難しくなってきており、学校や地域によっては存続の危機にある。(中略) 速やかに運動部活動の在り方に関し、抜本的な改革に取り組む必要がある。
ん~
「存続の危機」にあるのなら、もういっそのこと部活なんてなくしてしまえばいいのに…と思うんですが。
入学を前に、期待に胸を膨らませて「中学では〇〇部に入ろう!」と決めているお子さんを止めるつもりはありませんよ。
でも入りたい部活がないとか、そもそも部活に入るかどうかすら決まっていないというお子さんは、少し冷静になって考えてください。
現在の中学校の部活動は問題点だらけですよ。
時間を奪われる
「部活が生活の中で最優先だ!」というお子さんにとっては「奪われる」という表現は当てはまらないでしょうね、好きでやってるわけですから。
でもほとんどのお子さんにとっては勉強が第一で、部活はせいぜい優先順位第二位です。
部活中心の生活なんて、普通はあり得ません。
にもかかわらず土日・祝日、練習や試合で部活一色。
勉強する時間がほとんどない…となってしまっては本末転倒です。
「部活は、勉強時間を削ってまでやるものではありませんよ。」
人間関係で疲れる
廊下で先輩に会ったら、「こんにちは、こんにちは、こんに…」と、先輩の姿が見えなくなるまで挨拶をし続けるとか、
実力はあるのに1年生だから試合に出られないとか、
「なんかあの子、ムカつく…」と突然イジメが始まったりだとか。
部活に入ると「余計な人間関係で疲れる」わけです。
理不尽な要求をしてくる先輩もいれば、仲間の輪を乱す同級生もいるでしょう。
部活に入ることで「抱えなくてもいいストレス」を抱え込むことになります。
顧問が素人
教員採用試験で「部活は〇〇部の顧問をやりたいです!」と本気で思ってる人…
現代ではほとんどいません。
「部活の顧問なんてやりたくない!」と思っているか、経験のない競技の部活を渋々やらされているか…
「専門的な指導力のない顧問の先生」がたくさんいます。
そんな素人の先生に教わったところで何も身に付きませんし、怪我のリスクも高まります。
危ない部活に入るくらいならクラブチームとか、スイミングスクールとか「専門的な指導を受けられる環境」に身を置くのが賢明です。
努力が報われない
チームスポーツであれば、当然レギュラーと補欠に分けられます。
個人競技であっても試合に出られる人数は1校あたり〇人まで、と決められていますよね。
全員が試合に出られるわけではありません。
実力の世界だから…と言われそうですが、プロスポーツでもないのに出場機会に差が生じてしまうのはあまりにも不公平です。
どんなに頑張っても頑張った成果を実感できない…
補欠に回ったら悲惨です。
簡単に辞められない
中途半端な覚悟で部活に入ってしまうと、不意に辞めたくなる時が訪れます。
成績が下がっている、という学業面の問題だけでなく、部活に対するモチベーションが薄れることもあるでしょう。
そんな時は必ず顧問の先生から引き留めが…
「もう少し、頑張ってみろ!」
(…無理です)
「みんなに迷惑がかかるだろ!」
(…人のことは知りません)
「簡単に諦めてしまっては、社会で通用しないぞ!」
(…大きなお世話です)
部活を辞めるには、膨大なエネルギーを必要とします。
「親とじっくり相談しました」
「勉強に専念します」
この2点を保護者同伴で顧問に伝えなければいけません。
本当に疲れます。
まとめ
途中で部活を辞めると内申書に影響すると思っている人がいますが、そんなことは全くありません。
高校の先生も受験生が部活をしっかりやってきたか?なんて見てません。
部活というのは、その活動内容が好き好きで「毎日でもやりたい!」と本気で思っている人が入る所です。
なんとなく、ここでいいかなぁ~で入る所ではありません!