(2020年5月の記事です)
長らく学校が休校していましたので…
今年は新規の生徒、来てくれるかなぁ?
と不安でいっぱいの4月・5月でしたが…
ほぼ平常通りの営業を続けて、新規入塾の生徒は去年とほぼ同数。
経済活動が停滞する中、広告宣伝には1円も経費をかけていないのに…
PHASEのような小規模・個人塾になぜ生徒が集まるか?
それは…
生徒・保護者の不安をすぐに解消できるからです!
子どもたちから学校生活の時間が奪われ、「学力」「体力」「心の安定」に大きな不安が生じています。
その不安をいち早く取り除くことが、塾としての使命だと考えたのです。
PHASEの教室面積は45㎡、席数はたったの21。
他の個人塾も、面積・席数はだいたい同じくらいでしょうか。
そんな小さい塾が選ばれる理由は…
個人塾の柔軟性
緊急事態宣言が出されたとき、規模の大きい塾は、足並みを揃えて休校に踏み切りました。
うちも休みにした方がいいかな?
と一瞬、考えましたが…
これは私一人で決めることじゃないと。
保護者の方を対象にアンケートを実施しました。
結果は「塾を開けてほしい!」が9割。
「感染の心配があるので塾は休ませます!」が1割。
アンケートを受けて、塾での指導は継続することに。
自宅学習の生徒には、オンラインでの質問対応に切り替えました。
生徒・保護者の要望に応じて、すぐに体制を整えられる柔軟性は、個人塾の強みです。
個人塾の情報量
個人塾を開業するには、ある程度の経験年数と指導実績が必要です。
すべての教科を教えることができて、受験情報・学校情報にも精通していることが最低条件になります。
経営者や塾長が持っているこれらの情報は、駅近の集団指導塾や大手の進学塾と、ほぼ遜色ありません。
それは当然のことで…
塾長だってほとんどの人は以前大手の塾で教えていた人たちです。
大手のノウハウを丸ごと抱えて独立しているわけで…
個人塾だからと言って情報量が少ない、ということはありません。
むしろ卒業生とのコンタクトを頻繁に取っていて、高校の裏情報に関しては、大手より詳しく知っている、なんてこともあったりします。
生徒の個性を尊重
- 集団指導塾
- 個別指導塾
- 個人塾
さあこの中で、生徒の個性を一番よく見ているのは…
はい個人塾!
当たり前です。
じゃないと、個人塾の意味がありません。
生徒一人ひとりの実力や性格を考慮して、日々コミュニケーションを深めています。
じゃあ、二番目は?
ここ、意見が分かれるところです。
多くの人は「1対1とか1対2で見てくれる個別指導塾でしょ?」
と思いがちですが…
いやいや、個別指導塾はそんなに生徒のこと、見てませんよ。
まず、講師が日によってコロコロ変わります。
継続して同じ先生に教えてもらえる、なんてことは極めて稀なことで。
行く度、違う先生に教わって、教え方が違うから大混乱。
教室長は奥に座っているだけで、生徒一人ひとりの顔と名前なんて覚えてません。
もちろん、そうじゃない個別指導塾もあります。
熱血・パワフルな教室長で、来た生徒には全員、話しかける!という方もいますが…
残念ながら、面倒見のいい教室長はごく少数。
総じて個別指導塾は「誰が生徒の面倒を見てるのか?」という責任の所在がハッキリしません。
集団指導塾の先生の方が、よっぽど生徒の個性を深く見ています。
まとめ
唯一個人塾の弱点を挙げるとすれば、それは生徒数でしょう。
ほとんどの個人塾は、数十人の生徒しか在籍していません。
一方大手の塾は教室数100以上、同学年の生徒も1000人以上います。
同じ塾の中で、客観的な成績データを作ることができるのです。
個人塾で信頼性のあるデータを得ようと思ったら、Vもぎなどの模擬試験を受けるしかありません。
「受験生全体での自分の位置を知る」という意味で、個人塾は大手の塾に勝てません。
とは言え、地域密着の個人塾がこれだけたくさん生き残っているのは、すべての個人塾が生徒・保護者に寄り添った指導を続けているということです。