年末、この時期になると「国語がぁ~!」「長文読解がぁ~!」ってなっちゃう人、多いですね。
数学・理科・社会と、3年間の範囲が全て終わって、あとは総合問題と過去問!
となった時、国語、特に長文読解が手薄であることに気付くみたいです。
以前の投稿「国語力は上がるのか?」を読んだ方から質問が…
「私…あんまり読書してこなかったんですけど、もう無理なんでしょうか?」
まぁ、本を読む習慣がなかった人って、現代文、苦手ですよね…
でも、まだ出来ることはあります。
「選択肢の深読み」です!
記述問題や作文の攻め方は、とりあえず置いといて、まずは選択肢でいかに正解するか?
昔々、「選択肢だけを読めば正解がわかる!」と豪語していた予備校講師がいましたが、あれは絶対にダメです。
なんであんな理屈が注目を浴びてたのか?
未だにサッパリ謎なんですが、本も出してたんです。
私、全部読みました。
理解不能でした。
確実性・汎用性が、まるでないんです。
最近も、本文の傍線部の周りだけ読めば正解がわかる!
とか、接続詞だけに目を付ければ大丈夫!
などと主張する人が出てきましたが、コレなんかも全部ダメ。
邪道です。
ワケわからない裏技に、惑わされてはいけません。
大切なのは、「選択肢をしっかり読む」ことです!
ついつい人は、「正解はどれか?」と、良さそうな答えを探しがち。
でも、そこはちょっと落ち着いて。
問題を作っている人は、当然、筆者とは別の人です。
受験生が意識しなければならないのは、「筆者の主張」や「主題」ではなく、「出題者の意図」。
問題を作っている人は、アノ手コノ手で、受験生を引っ掛けようとしてきます。
いかに受験生を間違えさせるか?に、全力を注いでいるわけです。
ですから、問題を解く側としては、出題者が張り巡らせた罠に気付かないといけません。
選択肢ひとつひとつについて、どこが罠なのかを探るのです。
「あぁ~、この辺、ちょっと違うなぁ~」
「こんなコト、書いてあったっけ?」
「この2つのうち、どっちかなんだよ、絶対どっちか!」
と、自分なりに絞り込みをかけていきます。
そこで常に意識すべきこと↓↓↓
「正解の根拠は、必ず本文中にある!」
本文中の、どの記述と一致しているのか?
どことズレてるのか?
解説を読みながら、納得するまで何度も確認することです。
小説でも論説でも、それぞれ10問ぐらい解くと、「コレはちょっと変だな」という選択肢が見えてきます。
直前期に、じっくり時間をかけて長文読解、というのは難しいかもしれません。
1問解いて、解説までじっくり読み終えるまで、だいたい1時間半ぐらいはかかりますから。
でも、そこは考え方を切り替えて。
入試は、過去問と同じレベルしか出てきません。
急に難しくなったり、問題数が増える、なんてことはないわけです。
過去問の選択肢を徹底的に読み込むこと。
出題の傾向に慣れること。
「出題者の意図」は、必ず見えてきます。