中学1年で、最初に習う数学の単元。
それが
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正の数・負の数
「数学」を全く勉強したことのない生徒向けに!
まずは、言葉の意味から確認しましょう。
正の数とは、「0より大きい数」です。
負の数とは、「0より小さい数」です。
今まで普通に使ってきた数に、突然、名前が付きました!
整数・小数・分数、という分け方はちょっと置いといて、
ここでは、「0より大きいか?」「0より小さいか?」
に注目しましょう。
中学生になると、すべての「数」は…
① 正の数
② 0
③ 負の数
の3つに分かれます。
小学校で使ってきた数は、0以上の数です。
つまり、0と正の数について、学んできたわけです。
数直線で表すと、小学校までは0が左端ですね。
そこから、右へ行くほど大きな数に。
それが数学になると「負の数」つまり「0より小さい数」が登場します。
出版元によって教科書はいくつかありますが、
全ての教科書で、「負の数」について、最初は「温度計」を例に説明しています。
気温が0℃より下がったら?
-2℃、-3℃…と書いて、
マイナス2度、マイナス3度、と読みます。
ちなみに、-30℃では、バナナで釘が打てます。
数直線だと、0が全体の真ん中になりまして…
0から右へ行くほど大きい数。
0から左へ行くほど小さい数です。
単純に、数の世界が今までの2倍に広がる!
と思ってください。
数学… でも最初は国語
0より小さい数がある、ということは理解できても、
これが計算になると、途端にわからなくなる人がいます。
体重を例に。
体重40kgの人がいたとします。この人の体重が…
① 2kg 増えた
② 2kg 減った
③ -2kg 増えた
④ -2kg 減った
さあそれぞれ、何kgになるでしょう?
①と②は算数です。
ひねりも何もありません。
① 40+2=42
② 40-2=38
①「増えた」→「増加」→だから「たし算」
②「減った」→「減少」→だから「ひき算」
と決めつけていると思います。
小学校までは、それでいいんです。
では、③と④はどうなりますか?
③ 「-2kg増えた」って、どういうこと?
「2kg増えた」とは逆の意味になります。
つまり「2kg減った」と同じことになるので、
40+(-2)=40-2=38
④ 「-2kg減った」ということは、
「2kg減った」の逆の意味になります。
つまり「2kg増えた」と同じことになるので、
40-(-2)=40+2=42
計算式は、まだ理解できなくても大丈夫です。
ここでは、
「たし算」だから「増える」
「ひき算」だから「減る」
とは限りません!
「増えた」とあっても、元の数より小さくなる場合がありますし、
「減った」とあっても、元の数より大きくなる場合がある、
ということです。
だんだん、こんがらがってきました?
最初は、計算じゃないんです。
ことば遊びのような感覚で、
増えたの?
減ったの?
どうなったの?
を、落ち着いて考えること。
マイナスが付いたら、マイナスがない時の逆になる。
国語で文を読むのと同じように、
ゆっくり結果をイメージしてください。
慣れてくれば、計算式を見た瞬間に、大小がわかってきます。
数の世界が2倍に広がりますが、大丈夫、難しくなることはありません。