(2020年2月の記事です)
2021年の中学入試まで、あと1年…
5年生にとっては今まで通ってきた塾にこのまま通い続けるか?
それとも、より良い環境を求めて塾を変えるか?
これまでの経緯を振り返って、思い悩む頃だと思います。
そこで今回は転塾を考えるときのポイントを3つ、取り上げます。
今の塾に不満はあるか?
どんな塾に通っても「完璧」はあり得ません。
必ずひとつやふたつ、不満に感じる点があるはずです。
特に「頑張っているのに成績が上がらない」というのが不満の代表例ですね。
塾には休まず通っているし宿題もやっている。
それなのに成績が上がらない…
そうなると「今の塾、合ってないんじゃないか?」と思い始めるでしょう。
「うちの子、毎日頑張ってるわ!」とお母さんは思っていたとしても…
塾の先生の見方は全く逆…ということがあり得ます。
「勉強に対する姿勢」をどう評価するか?
塾と家庭で大幅に意識がズレているかもしれません。
そんな時は迷わず、教室責任者と面談していただくことをお勧めします。
「授業中の様子」
「宿題のやり方」
「模擬試験の見直し・復習」
などなど…
具体的な改善策が塾側から提示されると思います。
その上で…やはり塾への不満や不信感が解消されないようなら、転塾の検討段階です。
志望校のレベルに合っているか?
塾に通い始めて2年~3年経つと…
子どもたちは
「自分がだいたい、どのへんのポジションなのか?」
「御三家を狙えるのか?」
「大学の付属を目指すべきか?」
周りの受験生と自分を見比べながら、子どもなりに色々と考え始めます。
その上で改めて志望校を決める必要があるのですが…
お子さん自身が「御三家は無理だ…」と気付いてしまっているのに、強引に御三家狙いの塾に通わせても、ほぼ合格は叶いません。
厳しい環境に身を置いて、競争の中で鍛えられた方が伸びる!
という考えもありますが、まずはお子さんの希望を最優先にすべきではないでしょうか。
お子さんの実力を無視して「何が何でも御三家へ!」という考えは、人格形成にとても悪影響です。
家庭環境と塾が合っているか?
ご両親が共働きで、なかなかご家庭で勉強を見てあげる時間がない!
という状況であれば、遅い時間まで質問を受け付けてくれる塾がいいと思います。
また3年生や4年生の頃は送り迎えが必要だったとしても、6年生になれば一人で通えるようになるかもしれません。
そうなると、ちょっと距離が遠い塾にも通えるようになります。
さらに夏休み・冬休みは日程や時間帯が大幅に変わります。
そのあたりも含め、ご家庭の生活サイクルに合っているか?
大きな負担にならないか?を考えておく必要があるでしょう。
転塾はストレスです
大手進学塾のカリキュラムでは、5年生までにほとんどの範囲が終わります。
そして6年生になったら「ひたすら入試対策!」となるのが普通です。
6年生になってからの転塾は未習範囲が生じてしまうおそれがあります。
また塾のレベルを上げる場合は、自分より成績上位の子ばかり…となるので、慣れるまでに疲弊してしまいます。
転塾はお子さんにとっても親御さんにとっても、とても大きな負担になります。
現状を細かく分析し、正しい情報を集め、最適な選択をしてください。