(2020年3月の記事です)
ノートを見れば…だいたいその生徒の成績はわかります!
教科ごとにまとめ方を工夫して、復習しやすいように書いてありますから。
しかし!!
例外もあります。
超優秀だったAくん
今回は私の体験談から…
私は大学卒業後、専門学校で国家試験の受験勉強をしていました。
その専門学校で知り合ったのが私より2歳下、一橋大のAくんです。
現役で一橋に合格するくらいですから、Aくんが超優秀なのはわかるんですが…
なんとAくん、全くノートを取りません!
私は「授業で習ったことを忘れちゃイカン!」と思って、全力でノートを取っていたのですが、隣りに座るAくんは先生の話を聞くだけ。
「ノート取らないの?」と私が聞くと、「全部覚えるから大丈夫!」
1回の講義をバッチリ写すとノート5~6ページ分になります。
Aくんはそれを全部…授業時間中に覚えると。
「こりゃ勝てないな…」と思いましたね。
結局わずか1年でAくんは鮮やかに国家試験に合格。
そこで気付いたこと。
ノートって絶対必要な物じゃないんだな…
内容が頭に入っていて試験で答えが書けるなら、別にノートなんて要らないんです。
「ノートの取り方」「ノートの使い方」を真剣に考えるキッカケを与えてくれたのがAくんです。
ノートを取る目的
じゃあ何のためにノートを取るのか?
そこをわかっていない生徒が多くいます。
ノートを取るのは「授業内容を思い出すため」「忘れてしまった内容を確認するため」
そして「解法・暗記事項をまとめるため」です。
すべては「問題を解く」「点数を取る」ことに意識が向いていなければなりません。
ところが…
「綺麗なノートを作る」
「何色もペンを使ってカラフルにする」
「参考書と同じくらい美しく仕上げる」
そんなことに心血を注いでいる生徒をよく見かけます。
なんで凝りに凝った作りにしてしまうのか?
理由はひとつ。
学校のノート提出です。
見た目がきらびやかなノートは、なぜか評価が高いんです。
だからお絵描き大好き女子は必死になって美しいノートを作ります。
内容はほとんど頭に入ってないのに…
「私こんなに頑張った!」と自己満足に浸りながら、試験では撃沈する。
「点数を取ること」ではなく「完璧なノートを作ること」に気持ちが向いてしまっているせいです。
そもそも自分の成績と本気で向き合う覚悟のある生徒は、ノート作りにほとんど時間を費やしません。
学校の課題であるノート提出は、生徒に無駄な作業を強いているだけで、実力向上には何の役にも立っていないのです。
ノートを重視しない塾
ですからPHASEでは塾用のノートは作らせません。
学校でしっかりノートを取ってるわけですから、ノートは2冊も要りません。
わからないことがあったら、まず学校のノートを見ればいいわけです。
それでもわからなければ私が教えます。
塾用ノートを作る時間があるなら、問題演習の量を増やす方が実践的です。
そうやってひとつの単元を10回以上、くり返す。
成績は何で決まるか?
「ノートの出来栄え」じゃありません。
「試験の点数」です。
出題パターンを覚えるまで、何度も何度も繰り返し問題を解くことが成績アップへの最短距離なのです。