興味深い記事を見つけました。
2020年6月15日 産経新聞より
タイトルを見て、
まず気になるのは「学習塾苦慮」
えっ?
いったい何に、
苦慮しているの?
学習塾が苦慮すること
ちょっと時間を置いて、考えてみてください。
はい、皆さんが真っ先に思いつくこと…
じゃないような気がします。
いろいろと、考えることはあるでしょう。
でも皆さんの予想…たぶんハズレです。
塾が心の底から苦慮しているのは、
売上減少です!
「生徒の学力」とか「カリキュラム」とか「授業内容」じゃないんです。
記事の中では「生徒のために~」とか「保護者の要望を~」といった雰囲気を出してますが、本音は違います。
夏期講習を例年通りの時間数やらないと、売上が激減するんです。
ですから意地でも、夏期講習の日程を削るわけにはいきません。
ハッキリ言って大手の塾は「儲け」が最優先で、「生徒の学力」を第一に考えているわけではないのです。
学校がない日の講習
しかも今年は、夏休みが長くても3週間。
(千葉市は16日間しかありません。)
夏期講習の日程的には、いつもの年より20日ぐらい少なくなりそうです。
足りない分をどうするか?
もう、土日・祝日に入れ込むしかない!
そうなると生徒にとっては、休むヒマがありません。
土日、学校は休みでも、朝から塾…
記事にもあるように、1日10時間!という時間割が組まれます。
でも、たくさん授業を受ければいい!ってものではなく…
復習して、問題を解いて、得点力を身につけるまでの孤独な時間が必要です。
タイトなスケジュールになることで、授業に追われ、大切な知識は定着しない…
という、悲惨な光景が目に浮かびます。
また講師にとっても、今年は厳しい状況になりそう。
塾業界に身を置く以上、1月・2月の入試直前期は休みなし!
これは覚悟しています、体も慣れてます。
でも7月・8月に土日もフル出勤!
となると、若い講師は平気かもしれませんが、おじさんにとってはキッツイですよ。
外出自粛の影響で、学生講師の数が不足している塾もたくさんあります。
講師の人手が足りない分、社員・教室長も全開で授業に入る!
スクランブル体制で行かないと、授業が回りません。
今年はお盆休みも返上!の塾が増えそうです…
短い夏休みの過ごしかた
集団指導塾も、個別指導塾も、今年はかなり無理めな夏期講習を組んでくることが予想されます。
大切なことは…
- 塾のペースに惑わされないこと
- 自分のスケジュールを確立すること
- 体調を整えること
この3つです。
塾のカリキュラムに食らいついていけば成績が上がる?
確かに、上がる人もいますが…
ただ授業を受け続けるだけでは消化不良になって、どれもが中途半端に終わります。
塾が作る、強烈なスケジュールに振り回されないことが大切です。
予習・復習のサイクルは自分で決めるしかありません。
塾の授業を軸としながらも、自分の感覚で学習を進める。
わからなければ、すぐ塾の先生に相談することです。
くれぐれも…
「言われるままに1日6コマ入れました!」
「毎日、マンツーマンで9時間授業!」
そんな驚異的なカリキュラムにはしないでくださいね!