令和3年度 公立高校入試の出題範囲について。
千葉県はまだ、変更などの発表はありませんが…
北海道教育委員会と埼玉県教育委員会が、実に思い切った出題範囲を出してきました!
数学に関して、
- 相似な図形
- 円周角の定理
- 三平方の定理
- 標本調査
4つの章を、出題範囲から除外するそうです。
なんと、図形がゴッソリ抜けます!
あまり想像したくはないですが、千葉県でも同じような変更があった場合…
中3の図形が丸々なくなってしまうので、その代わり「合同の証明」が超・重要単元になります!
でも証明が苦手な生徒、本当に多いんですよね。
証明、無理ぃ~!
教室のあちこちから、叫び声が…
図形の証明は必要か?
ここで素朴な疑問。
「証明問題って、全員ができるようにならなければいけないもの?」
中2の秋になると、成績上位から下位まで、みんなして「証明…証明…」とソワソワし始めるんですが。
ハッキリ言って、学年順位が真ん中より下の生徒は、無理してやらなくていいです!
どういうことか?
高校入試では、図形の問題は大問4です。
仮に大問1から大問3まで、満点を取れば、それだけで70点。
2~3問ミスったとしても、平均点は超えます。
偏差値50前後の高校であれば、数学はだいたい、60点で合格ライン。
イヤだなぁ~と思いながら図形をやるよりは、大問3・関数の対策に時間をかけた方が賢明です。
証明問題を本気でやる必要があるのは、偏差値50以上の高校を受ける人だけ。
それ以外の人は、定期試験前に、ワークのA問題を解けば十分です。
図形の証明で覚えること
では、証明でそれほど高得点を狙わない人は、どこまでやればいいのか?
最低限、覚えなければいけないのは…
【三角形の合同条件】
【平行四辺形の性質】
コレだけです。
入試では、いきなり「合同を証明しなさい!」とはなりません。
まず穴埋め問題で、等しい辺、等しい角が問われます。
2つの図形を見比べて、対応する辺、対応する角を見つけられればOKです。
証明問題の勉強法
そしてここからは、定期試験でも入試でも、証明問題で高得点を狙う人のために。
具体的に、どのように勉強すればいいか?
ひとことで言うと…
丸写しです!
そう、解答解説の丸写し。
コピーするかのように、一字一句、正確に写すことです。
証明問題が難しいと感じてしまう最大の原因は…
「解答欄が広すぎること」
そして、その広い広い解答欄に、
「自力で書き込まなければいけない」
と思ってしまうことで、やる気が失せるのです。
最初から、解答欄にスラスラかける人なんていません。
まずはお手本をよく見て、証明の流れを頭に叩き込むのです。
この段階で、「答えを見てはいけない」と教育されてきた人は、激しく壁にぶち当たります。
小学生の頃から先生や親に「答えを見るのはカンニング!」「答えを見るのはズル!」と言われ続け…
答えを見ることに、なんとなく罪悪感があるからなんです。
でも、ただでさえ難しい証明問題。
最初から自力で解くなんて、絶対無理です。
解答解説の丸写しから始めて、少しずつ証明のかき方に慣れていきましょう。
採点の必要性
たくさん問題を解いていくと気付くんですが…
証明問題は、別解がたくさんあります。
模範解答とピッタリ同じじゃないと、点数がもらえないか?というと、決してそんなことはありません。
合同条件がそろっていて、説明に不足がなければ、満点になります。
でも、自分一人で判断するのはちょっと危険。
問題を解くごとに、先生に採点・添削してもらうといいでしょう。
自信を持って証明問題を解けるようになるには、期間にしてだいたい1ヶ月。
三角形から正方形まで、基本問題を50問ぐらい解けば、苦手意識はなくなるはずです。