(2020年2月2日の記事です)
Twitterでは中学受験の合否に関して、保護者の皆さんが思い思いにつぶやいていらっしゃいます。
明日2月3日も男子御三家で合格発表がありますので、今日以上に喜びの声が次々とタイムラインに流れてくることでしょう。
そこで敢えて、保護者の皆さんに申し上げます。
SNSでの合否公開…やらない方がいいと思います。
理由は3つ。
消せません
投稿した直後に間違いや不適切な表現に気付いて、つぶやきを削除したとします。
でも公開されたほんの僅かな時間に、誰かが画面を保存したりスクショで撮影したり…という可能性が考えられます。
Twitterは偽名だからバレないでしょ…
と思うかもしれませんが、ママ友や塾の講師が「これは◯◯くんのママだ!」と気付くかもしれません。
一度投稿してしまった内容が、投稿者の知らない所で丸ごと残っていて、後々何かの「証拠」として扱われたら?
とても危険ですね。
お子さんが傷つきます
今まで必死に受験勉強と向き合ってきたお子さんは「親がTwitterで色々やっている」とは思っていないでしょう。
お子さんに内緒でTwitterをやっている…というご家庭はけっこう多いんじゃないでしょうか。
でも合否が出た後に、お子さんが親御さんのTwitterを目にしてしまったら?
内容によっては「お母さん、こんなこと言ってたのか…」と落胆するかもしれません。
友達からスマホを見せられて「これ、お前の母さんじゃね?」というパターンも十分考えられます。
子どもの立場からすると、自分の合否を外にペラペラ喋られたら…
いくら親であっても不快な気持ちになると思います。
親御さん自身が傷つきます
第一志望に合格できなかった場合…
親御さんとしては
「誰かに共感してもらいたい」
「励ましてもらいたい」
「理由はないけど、とにかく何かを吐き出したい」
という思いに駆られるかもしれません。
でもそんな時こそ悲しみや辛さは表に出さず、グッと内に留めるべきではないでしょうか。
一番辛い思いをしているのは、第一志望に落ちたお子さんです。
そのお子さんを差し置いて、親御さんがTwitterで構ってちゃんアピールをしていたら…
「残念な結果でした。」
「うちの子、可哀想。」
「そして私も、可哀想。」
「大丈夫よ、うちも同じだから。」
そんな傷の舐め合いをしたところで、虚しくなるだけです。
親御さんご自身のためにも、気持ちが落ち着くまではいったんSNSから距離を置いてみてはいかがでしょう。
Twitterで「人とのつながりを持ちたい」という気持ちはわかります。
でも中学受験を戦い抜いた親だからこそ、軽率な行動は慎しむべきだと思いますよ。