(2020年6月の記事です)
夏休みが大幅に短縮となり、中3生の部活は8月上旬までと決まりました。
試合もできずに引退となってしまう3年生は本当にかわいそうですが…
気持ちを切り替えて、そろそろ夏期講習モードへ突入です!
新規体験のお問い合わせも、先週あたりから少しずつ増えてきました。
その中でちょっと気になるのが…
うちの子、全然勉強しないんです!
というご相談。
面談にお越しいただいた際、私は生徒と保護者の方にハッキリ申し上げます。
勉強しないと、自分の人生を自分で決められなくなりますよ。
勉強しない中学生
「自分の人生を自分で決められない…」
この時点で「え?何言ってるの?」となる方がほとんどです。
意味がわからないのか、皆さんキョトンとしてますね。
大人は誰しも「自分の人生は自分で決めてきた」と思い込んでいます。
でも実はこれが大きな勘違い。
人は能力の違いによって持てる選択肢が異なります。
高卒か大卒か?
大卒ならどこの大学を卒業したか?
学歴が高ければ高いほど、人生の選択肢は増えるわけで…
つまり成績が悪いと、非常に少ない選択肢の中から仕方なく消去法で人生を決めなければいけないことになります。
そのような将来を見据えて「今何をしなければいけないか?」を真剣に考えていただきたいのですが、そもそも勉強しない生徒は人の話を聞きません。
いくらアドバイスしても聞く耳持たず。
ですから…
やる気のない中学生をやる気にさせることは、私にはできません。
お陰様で最近では「ブログを読みました!」という方から、お問い合わせをいただくことが増えました。
ブログをきっかけに興味を持っていただいた方に、敢えてこの場でお伝えします。
勉強しない中学生を救うことは、私にはできません。
体験の受講も入塾も、すべてお断りしています。
とは言え、ただ突き放すだけでは進展性がありませんので…
勉強しないと将来どんな困難に直面するのか?
一緒に考えてみましょう。
自分の頭で考えられない
「勉強」というと単語や公式を暗記したり、ワークを綺麗に仕上げることだと思ってる人がいますが…違いますよ。
「勉強」とは、与えられた問題から正解に至るまでの道筋を、自分の頭で「考えること」です。
すぐに正解に辿り着かなくてもいいんです。
計算ミスでヘンテコな答えになってしまうことだってあるでしょう。
それでもいいんです。
間違えたりわからなかったりしたら、なぜできないのか?を自分の頭で考える。
考える訓練を積むことこそが「勉強」の本来の意義です。
ですから勉強しない生徒、やる気のない生徒は、自分の頭で考えることがとても苦手。
正しい情報と嘘の情報を区別することもできません。
将来、怪しい人や悪い人に騙されやすくなるかも。
非常に危険なんです。
社会に出て仕事をするようになってからも、自分で新たな仕事を作り出すことはできないでしょう。
会社や上司の指示に従うばかり…
ずっと、人の言いなりです。
日常生活で困ること
「数学なんて、大人になってから使わないし!」
なぁ~んて言ってる中高生がいますが、絶望的ですね。
そりゃね、三角関数や微分積分は使いませんよ、普段の生活で。
でも中学生レベルの数学を正しく理解していないと、日常生活で不便なことが次々に起こります。
たとえば割引計算。
500円の2割引と、600円の3割引だったら… どっちが安いの?
割合・百分率の計算ができる人であれば、金額の差なんて、暗算で一発でしょう。
でも、まともに勉強してない人は、
500×0.2…?
600×0.3…?
スマホの電卓は使えても、宝の持ち腐れ。
見当違いな計算を始めます。
もっと深刻なのが、利息計算。
「借金なんてしないから、関係ないよ!」と言われそうですが…
問題なのはキャッシングじゃなくてショッピング。
高額な商品をリボ払いで買ったり、ローンで車を買う場合です。
数学が苦手な人は、利息や分割手数料の計算…ほとんどできてません。
店員さんや営業マンに言われるがまま、利息を上乗せされて高い金額を払うハメになります。
保護者が今 できること
子どもが勉強しない、やる気がない…
それを「育て方が悪かった…」「教育方針が間違っていた…」と、ご自分を責める保護者の方がいますが、やめてください。
子どもが勉強する、しないは、子ども自身の問題です。
親が全く勉強を見てあげてなくても、やる子は勝手にやります。
どんなに親が教育熱心でも、やらない子はやりません。
「生まれつき」と言ってしまうと、ちょっと乱暴かもしれませんが…
親の育て方に問題があった、という考え方だけは違います。
では、どうするか?
1000人以上の生徒を見てきて、私が思うこと。
信じて待つしかありません!
何も言わず、ただ信じて待つ。
できそうで、なかなかできないことです。
ほとんどの親は、不安に押し潰されそうになりながら、子どもと超接近戦を演じてしまいます。
「宿題やったの?」
「テストはいつ?」
「もう…スマホばっかり!」
そんな言葉が、今にも口から出そうな状態。
これではダメです。
子どもが自分から動き出すまで、100%信じて待つこと。
時間はかかりますが、親の思いは必ず子どもに伝わるものです。