(2020年1月の記事です)
「受験生が全員、第一志望に合格してくれるか?」
入試直前期の教室長であれば誰もが抱く不安であり、また期待でもあるわけですが…
胸の内はもっと複雑なんです。
なぜなら…
生徒の成績以外にも悩みが多すぎるから!
パッと思いつくものだけでも、こんなにあります。
↓↓↓
- 給料が安い
- 勤務時間が長い
- ノルマがきつい
- 生徒が集まらない
- 講師が集まらない
- 未来が見えない
ひとつずつ見ていきましょう。
給料が安い
直営の塾とフランチャイズの塾とでは多少の違いはありますが…
だいたいどこでも教室長は安月給です。
転職サイトに載っている情報はほとんどアテになりません。
「基本給20万円ボーナスなし」
社会保険料が天引きされますから、手取りは17万円前後。
だいたいこの辺がスタートラインです。
しかも年齢・経験は関係ありません。
新卒で20代・経験なしの人と、40代・経験10年以上の人が同じ条件からスタートします。
売上げによってインセンティブが付くこともありますので、生徒数を増やしたりコマ数を増やせば月収ン十万も可能です。
でも多くの先生が月収20万円台、ボーナスなしの生活を余儀なくされています。
フランチャイズ塾の場合…
まず本部が教室売上の1~2割を持っていき、次にフランチャイズオーナーの取り分、残りの微々たる金額が教室長に下りてくる…というシステムです。
ハッキリ言います。
「教室長は稼げません!」
勤務時間が長い
でも書きましたが…
勤務時間はメチャメチャ長いです。
出勤時刻は13:00とか14:00の塾が多いようですが、終わりはまさにエンドレス…
午前○時になることは普通です。
1月・2月の直前期になると、塾に泊まり込みという先生もいます。
1日8時間労働に加え、残業は毎日4~5時間。
日曜・祝日も当然出勤になったりしますから、1ヶ月の時間外労働は150時間以上でしょう。
それであの月給。
精神のバランスを崩しても、何ら不思議はありません。
ノルマがきつい
私は完全に無視してましたが…
どこの塾にもあります、売上ノルマ。
中3生の場合、通常期の月謝は週に4コマ分。
12,000円×4コマ=48,000円
講習期間中は3,000円×100コマ=300,000円
これが夏・冬ありますので…
300,000円×2=600,000円
ざっと1年で100万円以上。
中3生の保護者の方からこれだけいただくことができて、ギリギリ合格ラインです。
夏休み・冬休み前に、30万円以上をポンっと払ってくれるご家庭なんて、それほど多くはありませんよね。
でも経験の浅い教室長だと…
「このノルマをクリアしなければ認めてもらえない」と思い、保護者面談が無理矢理な雰囲気になり、信頼を失って退塾、売上減…と、見事に負のスパイラルに陥ります。
ノルマを達成できないからと言って、命が脅かされるわけじゃありません。
本来は生徒・保護者との信頼関係を構築すること、喜ばれる塾を作ることが教室長の一番大切な仕事です。
教室長の悩み…
続きは《第2章》で!