いったい、休校はいつまで続くのやら…
(本当に、5月31日まで?)
PHASEはこれまでも平常通り、昼から塾を開けてましたので、毎日来ている生徒は驚異的なスピードで予習を進めています。
ちょうど、中3生は二次関数に入るところ。
そこで今回は、入試問題を意識した関数の勉強法です!
千葉県公立高校 関数の出題形式
関数は例年、3問出題されます。
- (1)
- (2)
- (3)
となるか、
- (1)
- (2)①
- (2)②
となる場合も。
配点は、前期が5点 × 3問 = 15点
後期は(1)(2)が3点 × 2問 = 6点
(3)が4点の、計10点でした。
2021年度からは前期・後期が廃止され、一発勝負に変わりますので、たぶん5点 × 3問 = 15点になるでしょう。
関数の出題傾向と難易度
大問3 1問目
1問目は、直線や放物線の「変化の割合」を求める。
座標が与えられていて、式に代入するだけです。
学校のワークにも、同じような問題が載っていますので、ここは確実に得点したいところ。
正答率も60%を超えることが多く、偏差値50前後の生徒も、十分に正解を狙えます。
大問3 2問目
2問目は「直線の式」「座標」「2点間の距離」など、様々なパターンが出題されます。
教科書の練習問題や章末問題には載っていないものが多く、
- 平行な2直線は傾きが同じ
- 2つの三角形を等積変形してひとつの三角形に
- 線分の比から座標を求める
など、学校のワークを見ても「こんな問題、あったっけ?」というような内容。
塾に通っていない生徒にとっては???な出題です。
過去問で傾向を分析していれば対応できますが、2問目以降は塾に通っている生徒が圧倒的に有利。
正答率は30%~40%、偏差値60前後の高校を狙う生徒にとっては、この2問目までをキッチリ取りたいでしょう。
大問3 3問目
3問目は「座標上の三角形や四角形の面積」をからめて、座標を求める問題。
必ず、わからない座標が出てくる超難問です。
まずx座標に(p)とか(t)の文字を当てはめて…
その(p)とか(t)を使った文字式でy座標も表します。
この時点で「わからない座標はわからないままじゃん!」と思う人は、この3問目、手を出さない方がいいです。
また偏差値60未満の生徒も、積極的に解きにいく必要はないと思います。
わからないけど、とりあえず(p)とか(t)を使って押し切る!という姿勢がないと、3問目は解けません。
また偏差値60以上の生徒にとっては、ここでの5点が合否に関わってくる可能性もありますので、出来れば得点したいところです。
正答率は高くても10%、1ケタの年もありますので、数学に自信がある生徒にとっても、時間との闘いになります。
関数の取り組み方
関数で3問、15点分出題される中で「自分は何点、取りにいくか?」
目標を設定するといいでしょう。
志望校ごとに合格最低点はだいたい決まっています。
その中で「自分が数学で何点を目指すのか?」を冷静に分析してみる。
大まかな分け方ですが…
偏差値65以上の生徒であれば、3問目まで、パーフェクトを狙うべきです。
偏差値55~65なら、2問目まで。
偏差値55未満の生徒は1問目だけを確実に。
Vもぎを受験すると、すべての問題を解こうとしたり、すべての問題を復習しようとする生徒がいますが、戦略的にそれは間違いです。
入試は、満点狙いの勝負じゃありません。
正答率を見て、問題ごとの難易度を確認しましょう。
難しい問題には手を出さない勇気を。
そして、「自分にとって得点すべき問題」を見極めて、類題をくり返せばいいのです。