「分散登校」という変則的な時間割ながら、徐々に学校生活が再開しています。
塾への新規お問い合わせも増えており、ようやく新学期の雰囲気になってきたところです。
保護者の方と面談する中で、一番多いご相談内容が…

うちの子、家で全然勉強しないんですよぉ~!
なるほど。

勉強しない子に育てたのは、あなたです!
とは、さすがに言えないので…

まずは体験を受けていただいて、頑張りを見ましょう!
となります。
さて、このお子さん…
いったい、いつから「勉強しない子」になってしまったんでしょう?
「勉強する子」に育てるためには、何年生までに手を打てばよかったのか?

はい… 小学校2年生です!
もっとポイントを絞ると…
「家庭で、かけ算九九をどれだけ丁寧にやったか?」
ここが勝負の分かれ目になります。
家庭の教育力とは?
「教育力」と言うと、教科書の内容をキッチリ教えなきゃいけないんじゃないか?
と勘違いされる方がいますが…
何も教科書の通りに教える必要はありません。
かけ算九九に関しても、教科書では「2の段」「5の段」「3の段」と進みますが…
「2の段」「3の段」「4の段」と進んだってOKです。
大切なことは「子どもの勉強に、親が真剣に関わっているか?」です。
「勉強しない子」に育ててしまう親は、子どもの九九を真剣にチェックしていません。
「学校で習ってるんだから、できるでしょ!」とか…
「うちの子が九九を覚えられないのは、学校の先生の教え方が下手だから!」
そんな風に考えています。
子どもや学校に丸投げ、無関心。
子どもの学力は、家庭の教育力に大きく左右されてしまうのです。
塾が求める 家庭の教育力
TwitterなどのSNSを見ていると、たくさんの塾講師・予備校講師の方が発言されています。
その中で最近、気になったのは…

こんなことぐらい、親が教えろよ!
と、ずいぶんお怒りの塾の先生。
つぶやきを読んでいくと、どうやら事の発端は「都道府県」
その先生のお考えでは…

都道府県名と都道府県庁所在地ぐらい、親が教えろよ!
とのことです。
いやいや「47都道府県と都道府県庁所在地」
全部を知らない、全部は書けない親だって、そりゃいますよ。
もうひとつ。

太陽の動きぐらい、親が教えろよ!
とも言ってます。
太陽が東から昇って西に沈むなんて勉強じゃない、常識だ。
常識だから、親が教えないのが悪い!
そんなような主張です。
私も長年、塾業界にいますが…
こういう先生、とても多いです。
「自分が育ってきた環境が普通」と考えているために、あまり勉強してこなかった人の気持ちがわからないのです。

そんなことも知らないの?
というタイプの塾の先生は、教え方もイマイチ…
「勉強しない子」を「勉強する子」に変える力は、ありません。
勉強する子に育てるための親の行動
小学校2年生のかけ算九九で、ガッチリ学習の土台を作ることが第一。
さらに保護者の方に心掛けていただきたいことは…
スマホではなく読書
子どもの前で親がスマホゲームをやっていたら?
当然子どももゲーム…やりたくなりますよね。
ゲームに夢中になってるお母さんと、黙って本を読んでるお母さんと…
もう言うまでもありません。
子どもの話を聞く
幼稚園や小学校低学年の子どもは、その日の報告が長いです。
正直、聞いてて疲れます。
たまに何言ってるかわからないし…
でも面倒だからといって適当にごまかしたり、聞いてるフリして聞いてなかったりすると、だんだん子どもも冷めてきます。
「どうせ、言っても聞いてないんでしょ!」となって心の溝が深く深く…
子どもからの報告は、いったん家事の手を止めて聞いてあげてください。
早寝早起きの徹底
「勉強しない子」に育ててしまう親は、子どもの就寝時間に無頓着です。
ベッドには入っていても、布団をかぶって、ずぅ~っとスマホでYouTube
朝寝坊で学校でも居眠り、塾でも居眠り。
ダメ人間の出来上がり。
「勉強する子」「健康な子」に育てたいなら、寝る時間は厳守。
お母さんの言うことは…
「絶対!!」
でなければいけませんね。