新中1の生徒から、質問をいただきました。
本の辞書と電子辞書、どっちがいいですか?
はい、両方です!
中学生になったから、電子辞書が欲しい。
「分厚い本の辞書からは卒業したい!」という気持ちが見え隠れしてますが…
私は両方、購入すべきと考えます。
国語辞典の使用回数
なぜなら、今まで塾に通ったことのない生徒は、辞書の使い方に慣れてないからです!
えっ? 国語辞典なら持ってますけど…
と、みんな言います。
でも…
じゃあ、どれだけ使いこなせるの?
国語辞典を「持ってる」「家にある」ってだけで、実際はほとんど使ってません。
小学3年生でやりますよね、国語辞典の使い方。
でもその後は、たまにしか使ってない人がほとんどです。
ゴリゴリに中学受験の勉強をしていた人は、毎日のように国語辞典を引いていたでしょう。
そりゃそうです、ことばの意味を調べながらじゃないと、長文なんて読めませんから。
でも、「国語の勉強は学校の授業だけだった!」という人は、本当に数えるほどしか、辞書を引いた経験がないんです。
PHASEでは全員、漢字の書き取りをやりますが、塾に入ってきたばかりの生徒は、ひとつのことばを調べるのに、5分も10分もかかります。
それくらい、辞書を引き慣れてないんです。
ですから、国語辞典に関しては、小学生用の物をしばらく使い続けることをお勧めします。
本の辞書で調べるメリット
しばらくは本の辞書を使い続けましょう!
と言うのには、理由があります。
「一度に視界に入る情報量」が多いんです!
試しに、「三省堂 例解小学 国語辞典」の500ページを開くと…
すいごう【水郷】からすいてい【推定】まで、なんと59個のことばが載っています。
探すのが大変…と思うかもしれませんが、それだけ大量の情報が、いっぺんに目に飛び込んでくる!
ですから、調べようと思っていたことばが見つかっても、ちょっと脇を見ると、また知らないことばが…
「ん?これはどういう意味?」
「へぇ~、そんなことばもあるのか!」
と、関係ないことばの説明まで、ついつい読んでしまう。
コレ、国語が得意な生徒はほぼ全員、やってます。
無意識に、遊び感覚で語彙を増やしてるわけです。
電子辞書だと、どうしてもひとつの画面に出る文字数が少ないので、自分で頑張ってスクロールしなくてはいけません。
「語彙力の強化」「知識の広がり」という点では、本の辞書、圧勝です。
電子辞書を使うメリット
一方、電子辞書は…
もう、なんと言っても軽い!
持ち運びに便利!
しかも国語辞典・英和辞典だけでなく、古語辞典や数学解法辞典、理科辞典、社会の用語集まで入ってます。
さらにタッチペンでポチっと押せば、ネイティヴが英単語を発音してくれたり…
こんな小さい中に、とてつもない情報量です!
ピンポイントで知りたいことを調べるなら、電子辞書はもはや四次元ポケット並み。
これからの時代、中学生も電子辞書の使い方をマスターしておいた方がいいです。
まとめ
教室では、どう使い分けてるか?と言いますと…
調べものは全部、本の辞書ですね。
ページをパッと開けば、知りたい用例・例文が一発で見つかるからです。
これが電子辞書だと、なかなか見つからなかったり、見落としたり。
求める情報に辿り着けないことが多々あります。
たぶんコレは、私の年齢のせいですね…
大学生は、サクサク使いこなしてますから。
周辺知識まで含めて、じっくり勉強したいなら本の辞書。
スピーディーに、サッと調べたいときは電子辞書。
どちらかひとつに決めるのではなく、併用して勉強していった方が、きっと楽しいですよ!